7月の誕生花「蓮」が6月中旬頃から見ごろを迎えます。水面にすっくと立つ清楚な大輪・蓮は、仏教では“煩悩や苦しみの中にあっても決して汚れない清らかさ”、あるいは“悟り”の象徴とされている特別な花。そういわれてみると、特に信心深い人でなくても観ているだけで清らかな気持ちになりますね。
今回のレジャー特集は今日・明日の2回【東日本編/西日本編】にわけて、蓮観賞ができるスポットをご紹介します。まずは「東日本編」です! 早朝から咲きはじめ、お昼を過ぎると徐々に花びらを閉じてしまう蓮……。聖なる姿をめでたい方は、ぜひ午前中にお出かけくださいね。
千秋公園/秋田県秋田市
秋田藩主佐竹氏の居城「久保田城」の跡地に、1896(明治29)年に造られた千秋公園には、城跡のお濠に蓮が植えられています。千秋公園で観賞できるのは、筋がはっきり入った15枚の桃色の花びらが特徴の、主に「漁山紅蓮」という品種。
また、公園内の胡月池では「大賀蓮」という古代蓮も栽培されていますが、この大賀蓮は1951(昭和26)年に大賀一郎博士によって発見された、2000年以上昔の蓮の種から繁殖された蓮。少し内向きにカールした、鮮やかなピンク色の花びらを14~18枚つける大輪が特長です。真夏の日差しの下、咲き誇る清廉な蓮に清涼感を感じてくださいね!
千秋公園
■所在地 秋田県秋田市千秋公園1
■アクセス 【電車】JR「秋田」駅より徒歩約10分
【車】秋田自動車道「秋田中央IC」より約15分
■蓮の見頃 7月下旬~9月上旬
■料金 無料
■詳しくは秋田市観光・イベント情報総合サイト「アキタッチプラス」をご確認ください
伊豆沼・内沼/宮城県栗原市
総面積387ヘクタールの広大な沼一面に蓮の花が咲き誇る、伊豆沼・内沼の夏の風景はまるで極楽浄土のよう。一面に咲く蓮をかき分けるように進む遊覧船も伊豆沼・内沼の名物!「伊豆沼・内沼はすまつり※」の期間中に乗船できますので、ぜひこの機会をお見逃しなく♪
また、宮城県内のスーパーで販売されている伊豆沼・蓮沼の蓮を使った化粧品は、美白&保湿効果だけでなくUVケアにも効果があるそう。気になる方はチェックしてみてくださいね!
※「伊豆沼・蓮沼はすまつり」は7月20日(金)~8月31日(金)開催
伊豆沼・内沼
■所在地 伊豆沼:宮城県栗原市若柳字上畑岡敷味17-2
内沼:宮城県栗原市築館字横須賀養田20
■アクセス 【電車】JR東北新幹線「くりこま高原」駅より車で約10分
【車】東北自動車道「築館IC」より約10分
■蓮の見頃 8月上旬~8月下旬
■料金 無料(遊覧船700円)
■詳しくは宮城県栗原市オフィシャルサイトをご確認ください
古代蓮の里/埼玉県行田市
「古代蓮の里」は、今から1400~3000年ほど前の品種とされる「行田蓮」が観られる蓮の名所として知られます。行田蓮は市の天然記念物に指定されていて、行田市のバス停のポールにも描かれています。行田蓮は「古代蓮池」に約10万株も植えられており、水面近くに遊歩道が設置されているので間近で観賞できます。蓮を近距離で撮影したい方は、ベストショットを狙ってみては!
他の池には、行田蓮以外の42種類、約2万株の蓮が植えられていますが、これだけの種類の蓮を見比べられるスポットは希少! ひと口に「蓮」と言ってもさまざまな大きさ、色、形のものがあることに驚かされること必至です!
古代蓮の里
■所在地 埼玉県行田市小針2375-1
■アクセス 【電車】JR高崎線「行田」駅よりバスにて「古代蓮の里」停下車
【車】東北自動車道「羽生IC」より約25分
■蓮の見頃 6月下旬~8月上旬
■料金 無料※花蓮開花時期は有料
■詳しくは古代蓮の里オフィシャルサイトをご確認ください
上野恩賜公園 不忍池/東京都台東区
東京の蓮スポットと言えば、そう、不忍池を思い浮かべる方も多いはず。江戸時代から蓮の名所とされていた不忍池は、上野恩賜公園内の3つの池(蓮池、鵜の池、ボート池)のことを指します。
現在では蓮池と鵜の池に蓮が植えられていて、「明鏡蓮」「蜀紅蓮」「浄台蓮」「不忍池斑蓮」「大賀蓮」の5種類の蓮を観賞できます! 池の一部には「蓮観察ゾーン」の遊歩道が設置され、種類ごとに分かれた蓮を間近で観ることが可能。もちろんこちらも、蓮が最も美しく咲く早朝のお出かけがおススメ! 上野近辺には観光スポットが多いので、蓮を観賞したあとの計画を立てるのも楽しいですね♪
上野恩賜公園 不忍池
■所在地 東京都台東区上野公園5-20
■アクセス 【電車】各線「上野」駅より徒歩5分
■蓮の見頃 7月上旬~8月中旬
■料金 無料
■詳しくは東京都公園協会オフィシャルサイトをご確認ください