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大雪時の運転。危険から「命を守る」ためにすべきこと


最強寒波の到来で日本海側や関西以南は急激な積雪に見舞われました。高速道路での数百台におよぶ車の立ち往生や、列車の長時間の立ち往生をはじめ、車のスリップ事故、倒木、停電、雪崩による遭難、農業用ハウスの倒壊、センター試験への影響など全国各地でさまざまな雪害が報告されています。

国土の半分以上が豪雪地帯※に指定され、約2000万人が豪雪地帯に暮らす日本では、普段と勝手が違う雪道での運転には十分に注意したいところ。さらにはスキー&スノボに出かけ、雪道に慣れていない方が運転する機会も増えています。── 備えあれば、憂いなし。雪道での運転や、吹雪に遭遇する前に準備したおきたい心得をご紹介します。

※豪雪地帯 = 豪雪地帯対策特別措置法によって指定されている冬期に大量の積雪がある地域

昨日(1月13日)の北陸でのワンショット。雪に覆われた車内に退避する際は排気口にとくに注意を!

昨日(1月13日)の北陸でのワンショット。雪に覆われた車内に退避する際は排気口にとくに注意を!


雪道ではカーブの事故が急増。急ブレーキ、急発進は命取り。車間距離を十分に保って!

雪道運転で怖いのは、ブレーキをかけたのにツルツルッと車体がすべって、ハンドル制御が効かなくなってしまうこと。

積雪1cmを超えると車両の重量で雪が圧縮されて、路面が凍結してしまい、カーブや交差点での事故が急増します。よって急ブレーキ、急ハンドルは事故のもと。車間距離を十分にとり、ポンピングブレーキ※をうまく使って十分に減速させてから、ゆっくりカーブに入りましょう。

※ポンピングブレーキ = フットブレーキを踏み込み、滑り始めたら少しゆるめて再び踏み込む動作を繰り返す自動車運転技術

また、テールランプ、ヘッドライト、ウィンドウに雪が積もったら、自分の車が近づいている状況が、相手から見えづらくなってしまうことを回避するためにも、安全な場所に停車して積もった雪を払い落としましょう。

〈冬道を運転する際の注意・確認ポイント〉

・車間距離は長めにとる

・ブレーキは普段より早めにじわーっと踏んで止める(急ブレーキをかけるとタイヤがロックされてしまいます)

・急アクセルはNG。ハンドル操作はいつも以上に丁寧かつゆっくりと

・カーブに入る前には十分な減速を

・坂道はできるだけ止まらず、ゆるやかな制動を心がける

・降雪時は日中でもライト、フォグランプを点灯させる

・雪道は緊張感の連続なので、疲れを感じる前に余裕を持って休憩する

・雪を払い落とすときに使用するスノーブラシ、雑巾、タオル、懐中電灯、軍手、長靴などを車中に用意

急がず、あせらず、いつにも増して慎重な運転を

急がず、あせらず、いつにも増して慎重な運転を


排気口が雪に覆われたままエンジンをかけていると一酸化中毒での死亡も!

吹雪による視界不良などで立ち往生してしまったときは、車内から携帯電話で助けを呼ぶことが初動動作となります。むやみに車中に出ず、車中で助けを待つことが肝心のため、単独、あるいは同乗者を車内に残して救助を求めに行くことは、命にかかわる危険性があるため絶対に避けましょう。

また、車内に退避している際、マフラーの排気口が雪に覆われた状態でエンジンをかけっぱなしにすると、排気ガスが逃げ場を失い、室内に入り込むことに。この状態で一定時間が過ぎると車内にいる人が一酸化炭素中毒を起こし、最悪の場合は死に至る危険も出てきます。

とはいえ、エンジンをかけずに退避していればカラダが冷えきってしまいます。暖を取るには、排気口周辺を定期的に除雪することが肝要です。このとき、停車中の車の周りに「吹きだまり」ができやすいことを常に念頭におき、雪の積もり具合を確認することも忘れずに。さらには、大渋滞でノロノロ運転が長時間続く場合も、排気口が雪で覆われていないか気を配ることが大事です。

〈大雪で立ち往生したときの注意・確認ポイント〉

・初動動作は、車内から携帯電話で助けを呼ぶ

・単独で、あるいは同乗者を車内に残して救助を求めに車外に出ない

・一酸化炭素中毒の危険性を考え、暖を取る際は排気口周辺を定期的に除雪する

・大渋滞でノロノロ運転が長時間続く場合も、排気口が雪で覆われていないか気を配る

・除雪の際には、停車中の車の周りの「吹きだまり」に注意する

・車内に飲み物、軽食、毛布、懐中電灯、タオル、軍手、ミニスコップ、長靴などを常備

急アクセルはNG。減速を心がけた慎重に慎重を重ねた運転を!

急アクセルはNG。減速を心がけた慎重に慎重を重ねた運転を!


車内に常備しておくと安心なグッズとは? スマホの充電器も忘れずに!

吹雪で何も見えなくなり、方向や距離感が失われる「ホワイトアウト」になると、戻ることも進むこともできなくなってしまいます。そのような状況に陥った際は、救助する側にとっても救助に時間がかかることが想定されます。

まず心がけたいポイントは、人家から離れた場所にいる場合は、道路の真ん中に停めることになります。

一面雪に覆われていると、白い車などは特に判別しづらくなるため、「自分の車はここです!」という意思表示のためにも、アンテナを立てる、発煙筒を焚く、目印(色のついた原色の大判タオルなど)などを見える位置に置くようにしましょう。そして、風下側のドアが開くかどうかを定期的に確認しながら救助を待ちましょう。

フロントガラスの降雪にお湯や水をかけるのはNG。スノーブラシで除雪を!

フロントガラスの降雪にお湯や水をかけるのはNG。スノーブラシで除雪を!


大雪時のドライブ。車内に常備しておきたい命を守るグッズとは?

では、車内にあらかじめ用意しておきたいグッズをまとめてご紹介しましょう。

〈車内に常備しておきたい命を守る必要最低限のグッズ〉

・防寒具(コートや毛布)毛布は2枚以上

・長靴またはスノーシューズ

・使い捨てカイロ

・バスタオル(スタック※したときのために、古いバスタオルもあると可)

※スタック = タイヤがスリップしたり雪にはまるなど、立ち往生した状況

・雑巾

・手袋・または軍手

・フロントガラスの降雪を取り除くスノーブラシ

・停止表示板・発炎筒

・雪かき用スコップ

・スパナやクロスレンチなどの工具類

・除雪用ブラシ

・懐中電灯

・飲み物

・赤色やオレンジなど雪の中で目立つ原色カラータオルや発煙筒など、位置がすぐわかる目印になるもの

・エネルギー補給になるチョコレートやソフトタイプのクッキーなどの軽食

意外なところでは、夏場に使用するサンシェイドは断熱効果も高く、車内の温度が急激な低下を和らげてくれるお役立ちグッズです。またスマホや携帯電話の充電器も忘れずに常備しておきたいところ。ほか、冷却水を半年以内に交換していない人は、経年劣化の恐れがあるため、ドライブ前に近くのガソリンスタンドなどで交換しておきましょう。

── tenki.jpでは「日本海側大雪 平年の5倍以上の所も」といった最新気象情報を発信しています。運転前に天候や警報などをチェックして、いつにも増しての安全運転を心がけてくださいね。

海外の豪雪地帯では、フロントウィンドウにこのようなメッセージも

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