starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

夏山登山に思いを馳せて~計画段階での心構え~


tenki.jpご利用の皆さまには、登山愛好者が多いことかと思います。次の夏山シーズンに向け、山への思いを馳せつつ、今一度準備や心構えを確認しておきましょう。


リーダとメンバーの心構え

スポーツの世界ではキャプテンのリーダシップが勝敗を左右する大きな要素となります。また、同時にリーダがいかに優れていてもチームメンバーが別々の意思で動いたらよい結果には結びつきません。登山においても同様で、みんなが安全に楽しく登山する為にはリーダが心がけなければならないこと、メンバーも協力して取り組むことがあります。リーダとメンバーの心構えは登山道を登り出してから始まるものではありません。山に登ってからの判断を適切に行うためにも計画を立てる段階から気をつけておくことをまとめてみましょう。


計画段階での心構え「登りたい山とメンバーの力量・編成」

誰もがイチローのように大リーグで活躍できるわけではありません。登山も山という大自然に立ち向かうわけですから、当然、「力量とのバランス」を見極めることが重要です。参加を希望するメンバーの経験・技術・体力を見極め、例えば、メンバーの中に目標とする山に登る力が足りない人がいる場合は、予定していた山をより簡単なレベルに変更する事をメンバー全員で合意するか、力量の劣るメンバーに今回の計画参加を見合わせるようにお願いする必要があります。リーダ一人で何名を率いることができるか?について明確な基準はありませんが、例えば、日本山岳ガイド協会では、「山地、高原等における整備された登山道や遊歩道等では最大15名」「比較的明瞭で危険個所が一部あるが、人工的な梯子やクサリが取り付けられている一般登山者の往来が多い登山道では最大10名」といった基準を設けています。ルートや人数によってはリーダをサポートできるサブリーダも選んでおく必要もあります。

白山観光協会発行「白山登山」

白山観光協会発行「白山登山」


計画段階での心構え「メンバー全体で計画をたてること」

ときおり、「計画はリーダ任せ、私は後を付いていくだけ」といった方も目にします。せっかくみんなで登山をするのですから、みんなで計画をたてながら目標を皆で共有することが大切です。実際に登りだすと重たい荷物や疲れ、思いもよらぬ悪天候のせいで「こんなはずじゃ・・・」という事もありますが、計画段階では夢も広がり全てが楽しい世界です。最近ではネット・SNSなどで簡単に情報共有ができますね。装備や歩く時間、携行品の確認、そして、天気の見通し、悪天時の迂回ルート、避難小屋の確認なども忘れずに。さて、作り上げた計画書をどうするか?メンバーと家族で共有するだけでは駄目ですよ。いざ遭難という時に頼りになるのが計画書。以前は登山口の少し寂れた(失礼)登山届BOXに投函し、「本当に役に立つのだろうか?」と思うこともあったのですが(実際はきちんと受理されています。ご安心ください。)、最近ではインターネットで共有できる仕組みも広がっています。まさに、情報の共有ですね。

登山口に設置されている「登山ポスト」

登山口に設置されている「登山ポスト」


計画段階での心構え「山岳保険」

いざというときのためにメンバーの山岳保険加入を確認しましょう。誰もが安全に自力で下山したいと思います。けれども相手は自然。私たちがどれだけ周到な準備をしても、想定を上回る猛威をふるうこともあれば、私たちの油断で事故を起こすこともあります。山での行動は「全てが自己責任」です。事故を起こした際には、自力で歩行出来るか?メンバーが介助しながら歩行出来るか?最も近い山小屋までの時間は?天候は?さまざまな条件を考慮して最善の判断をしなければなりません。その際、状況によってはためらわず救助要請をする必要があります。「救助を呼ぶのは恥ずかしいな」、「がんばれば何とか自分たちで下山できそうだ」「ヘリコプターを呼ぶと○十万円もかかるな」といった考えにとらわれると、怪我をしたメンバーのダメージが深まるばかりでなく回復にかかる時間、回復度にも悪影響を及ぼすことにつながります。この「救助要請」判断を遅らせないためにも「山岳保険」加入は当然の準備のひとつとして心に留めておいてください。

    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.