日本の冬の食卓といえば、おでんですよね!
最近、コンビニおでんのレベルが異常(!笑)に高いので、自宅でわざわざ作らない方も増えているのだとか。確かにおでんはちゃんと作ろうと思えば、様々な食材が必要です。さらに下茹で、隠し包丁といったテクも必要ですし、鍋に具材を入れたと思ったら、そこからがまた長い……。手間と時間がかかる食べ物なわけです。
……が、それでもやっぱりウチでおでんを作りたいや食べたい方も多いはず! そこで今回はアナタのために記事を書きましょう。「え! そんなものをおでんに!?」とびっくりしてしまう、意外なおでん種をピックアップしてご紹介します。
意外!? おでんつゆと好相性な海鮮種
おでんつゆは何でだしをとりますか? 昆布、かつお、煮干しなど海産物を使う方が多いのではないでしょうか。練り物は魚のすり身で作られているものが多いですし、実はおでんは海の幸の鍋ともいえるのです。
串に刺したタコや、イカが練りこまれた練り物などはよく目にしますが、変わり種としておススメしたいのは冬が旬の牡蠣(カキ)。プリっとした食感とえもいわれぬ深い味わい、そして牡蠣から出るだしが他の具材にまた染み込んで、ワンランク上のおでん鍋になるのです。
同じ理由でハマグリやアサリ、ホタテもおでん種として優秀です。もし冷蔵庫に貝類があったなら、迷わずおでんに投入しちゃいましょう!
トマトはすでにポピュラーに……次なる変わり種はアボカド!
丸ごとのトマトや玉ねぎをおでん種にする、という話にはもうみなさん驚かないでしょう。
もはや「ウチのおでんにはもうレギュラー入りしています」という声さえ聞こえてくるほど、あっという間に市民権を得たトマトと玉ねぎ。確かに美味しいのです。丸ごと、というのもいいですよね。見た目のインパクトも手間的にも。
そこで、同じ観点で探した次なる変わり種が「アボカド」です。
なんと半分に切って種を取り出し、そのまま皮ごと鍋に投入します。北海道や香川県の一部で食べられているそうで、濃いめのだしと相性がよく、濃厚な豆腐のような味わいです。使うアボカドは少しかためのものがおススメですよ。
ちょっとの工夫で、おでんに新しい風を!
みなさん、おでんの卵といったら、そう、ゆで卵ですよね。あらかじめゆで卵を作ってからおでん鍋に入れますよね。
でも……その手間が惜しい、という方が考案したのが卵巾着なんです。これは、お揚げの中に生卵を割って口を楊枝で閉じ、鍋の中に立てて入れればOKというおでん種。おでん種としておなじみのお揚げと卵ですから、美味しくないわけがない! 巾着の中身は何だろう……?というワクワク感も感じられ子どもウケも抜群です。
さらに、巾着類では「カマンベール巾着」も一部に熱狂的なファンがいる変わり種。お揚げにカマンベールチーズを入れているわけですが、おでんという“あっさり”が信条のお鍋に乱入する“こってり”に、とりこになる人が後を絶ちません。
カマンベール巾着にも通じるといえますが、洋風食材のおでんへの進出が目を引きます。
そこで、「えのきベーコン」をご存じですか? その名のとおりえのきにベーコンを巻き付けたおでん種です。ほどけないように、巻き終わりはしっかり楊枝で留めておきましょう。
きのこと鍋の相性はいうまでもなく、ベーコンから出るだしもおでんにコクを与えてくれるので一石二鳥。おでん鍋に新しい風が吹くこと間違いなしです。
―― ここまで読んで、お気づきの方もいるでしょう。そう、おでん種にルールなどないのです!
みなさん、さぁ勇気を出して冷蔵庫の余りものをおでんに入れてみましょう! 今晩お宅のおでん鍋から思わぬヒット種が生まれるかもしれませんよ。