
厳しい残暑が続いている北陸地方。今回の残暑のピークは明日23日(土)で40℃に迫る耐え難い暑さの所があるでしょう。熱中症に厳重に警戒してください。来週にかけても厳しい残暑は続く見込みです。また、来週27日(水)は前線が南下して新潟県で警報級の大雨のおそれがあります。大雨への対策もしっかりしておきましょう。
●明日23日(土)は40℃に迫る耐え難い暑さ 熱中症に厳重警戒
夏の太平洋高気圧が本州付近で再び勢力を強めています。明日23日(土)の北陸地方は高気圧に覆われるため、引き続き晴れて強い日差しが照り付けるでしょう。
今回の残暑のピークは明日23日(土)で、日中の最高気温は福井県から新潟県の広い範囲で35℃以上の猛暑日となり、特に福井市は38℃になるなど40℃に迫る耐え難い暑さの所もできてきそうです。
熱中症に厳重に警戒し、めまいや立ちくらみ、頭痛など熱中症の症状がある場合は無理をしないで屋内の涼しい場所に避難するようにしてください。
また、そのあと来週前半にかけて35℃以上の猛暑日や猛暑日に迫る暑さの所が多いでしょう。夜も気温が下がらず25℃以上の熱帯夜が続くため、夜間の熱中症にも十分お気をつけください。
●27日(水)頃は秋雨前線が南下 新潟県で警報級の大雨のおそれ
来週27日(水)頃は秋雨前線が北陸地方を南下する見込みです。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込む影響で、前線の活動が活発になり、前線の通過時は雷を伴って雨脚の強まる所があるでしょう。新潟県で警報級の大雨になるおそれがあります。来週は雨の降り方にも注意してください。
●2週間天気後半 天気は3~4日の周期で変わる 猛暑は落ち着く
後半(30日~9月4日)は、低気圧が3~4日の周期で北日本を通過し、通過するタイミングで北陸地方は前線の影響を受けるでしょう。今のところ、30日(土)と9月4日(木)に広い範囲で雨が降る見込みです。前線が通過するタイミングは変わる可能性があるため、常に最新の天気予報を確認するようにしてください。
後半になると猛暑はようやく落ち着きますが、引き続き高温傾向で、北陸地方は30℃以上の真夏日が続き、最低気温が25℃以上の熱帯夜の日もあるでしょう。
●熱中症の応急処置のポイントは
今日22日(金)は福井県と石川県、新潟県に「熱中症警戒アラート」が発表されており、石川県では6日連続の発表になっています。熱中症は、できるだけ予防したいものですが、万が一、症状が疑われる場合は、次のような応急処置が必要です。
まずは、涼しい場所へ移動しましょう。冷房の効いた部屋や、屋外では風通しのよい日陰で、できるだけ早く、体を冷やしてください。
衣服を緩めて、体から熱を逃がしましょう。体温を下げるためには、冷やした水のペットボトル、氷枕などを使って、両側の首筋や、わきの下、足の付け根を冷やすと効果的に体温を下げることができます。
水分と塩分を補給しましょう。冷たい水を、自分で持って飲んでもらうと、体にこもった熱を奪うだけでなく、水分補給もできます。また、経口補水液やスポーツドリンクを飲めば、汗で失われた塩分も適切に補えます。
ただ、吐き気を訴えたり、意識がなかったりするなど、自分で水分を摂ることができない場合は、口から水分を補給するのは禁物です。すぐに病院へ運んでください。