
北陸地方では、昨日12日(火)までは曇りや雨で、大雨となった所もありましたが、この先は一転して猛暑が復活するでしょう。熱中症や農作物・家畜などの管理に十分な注意が必要です。特に富山・石川・福井では内陸を中心としたにわか雨頼みの状態がしばらく続きそうで、再び少雨傾向となる可能性があります。一方、石川県能登では昨日までの大雨で地盤が緩んでおり、引き続き土砂災害に厳重な警戒が必要です。
●お盆期間後半は太平洋高気圧が再び強まる
昨日12日(火)までは、前線の影響で北陸地方では石川県の能登を中心に記録的な大雨となった所がありましたが、このあとは太平洋高気圧の勢力が再び強まり、猛暑傾向が復活しそうです。
北陸地方では、新潟県では下越を中心に北日本を周期的に気圧の谷が通過する影響で、一時的に雨の降る日がありますが、富山県以西では基本的に晴天が続き、あたかも2度目の梅雨明けのような天気となりそうです。最高気温は福井を中心に35度以上の猛暑日となる所があるでしょう。最低気温も金沢や福井を中心に25度以上の熱帯夜の日が多く、昼間だけでなく、夜間も熱中症に注意が必要です。
大雨災害による復旧作業などは、慣れない環境や作業で熱中症のリスクは高くなりますので、こまめな水分補給や休憩など、お互いに声を掛け合って、熱中症に十分に注意して下さい。
●8月下旬にかけて富山県以西で晴天猛暑続く 再び少雨傾向に
8月下旬にかけても富山県より西を中心に太平洋高気圧に覆われやすく、晴れて厳しい暑さが続くでしょう。雨は内陸部や山間部での午後のにわか雨頼みとなる可能性があり、平地を中心に再び少雨傾向となる可能性があります。
新潟地方気象台は昨日12日に、18日頃から気温が平年よりかなり高くなる可能性があるとして、「高温に関する早期天候情報」を発表しました。これは、その時期としては10年に1度程度しか起きないような著しい高温となる可能性が、いつもより高まっているときに、6日前までに注意を呼びかける情報です。
熱中症や農作物・家畜などの管理に十分に注意して下さい。特に稲作は収穫期直前の所も多くなってきていますので、高温障害に十分に注意して下さい。
●10日~12日は石川県能登を中心に記録的な大雨に 引き続き土砂災害に厳重な警戒を
10日(日)~12日(火)にかけて、前線が北陸付近に停滞し、石川県の能登を中心に記録的な大雨となりました。
13日(水)0時までの72時間最大雨量は、三井=能登空港(石川県)で362.0ミリと、観測史上1位となりました。なお、48時間雨量も最大で306.5ミリと、こちらも観測史上1位となっています。北陸4県の中で最も多かったのは珠洲(石川県)で373.0ミリで、こちらは8月として観測史上1位となりました。宇奈月(富山県)でも236.0ミリで8月として観測史上1位となるなど、石川県能登以外でも記録的な大雨となった所がありました。
現在は各地とも雨は止んでいますが、石川県能登ではこれまでに降った雨や、令和6年能登半島地震の影響で地盤が緩んでいる所があります。13日(水)13時現在で、輪島市・珠洲市・能登町・穴水町・志賀町・七尾市には引き続き土砂災害警戒情報が出ています。雨が降っていなくても土砂災害には厳重に警戒してください。
●熱中症に十分注意
大雨災害復旧作業などは、慣れない環境や作業で熱中症のリスクは高くなります。また、お盆の行楽などで慣れない土地で過ごされる方も熱中症には特に注意が必要です。
涼しい服装や日傘や帽子、こまめにクーラーの効いた場所に移動して休憩する、のどが渇いていなくても水分補給をするなど、お互いに声を掛け合って十分に注意していきましょう。車で移動されている方は短時間でも温度が急激に上がりますので、乳幼児等を車の中で一人にさせないようにしましょう。夜間も気温が下がりにくくなるので、快適な睡眠のためにも夜間も適切にクーラーを使用しましょう。