
6日(水)の夜から7日(木)にかけて局地的に雷雨や非常に激しい雨が降り、北日本から西日本で大雨の恐れ。北陸地方は線状降水帯が発生する可能性も。3連休も前線の影響で西日本を中心に雨脚が強まる。最新の情報を常に確認を。
●今夜から明日7日にかけても一部で雷雨や非常に激しい雨
今日6日(水)は前線や湿った空気の影響で、北陸や東北南部を中心に1時間に30ミリ以上の激しい雨が降り、大雨となっています。午後3時現在、佐渡市羽茂では午後1時30分までの24時間に180.5ミリの雨を観測し、1976年の統計開始以来、8月として1位の値を更新しました。
今夜から明日7日(木)にかけても、大雨に警戒が必要です。
低気圧が発達しながら日本海から北海道に進んで、前線が北日本から西日本を南下するでしょう。局地的に雷雨や非常に激しい雨がありそうです。雨のピークは明日7日(木)の午前中までで、東北地方と北陸地方では、警報級の大雨になる恐れがあります。特に、北陸地方では今夜遅くから明日の朝にかけて、線状降水帯が発生して大雨の災害が発生する危険度が急激に高まる可能性があります。また、大気の状態が不安定で、関東甲信地方も今夜遅くまで大雨の恐れがあります。
これまでの雨の影響で、地盤が緩んでいる所や土砂災害の危険度が高まっている所もありますので、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。
また、7日(木)は西日本でも天気の急変に注意が必要です。局地的に雷を伴って激しい雨が降るでしょう。大雨の可能性もあります。冠水などの恐れがありますので、天気の急変にご注意ください。
●3連休も曇りや雨の日が多い 西日本は大雨の可能性も
9日(土)から11日(月・祝)の3連休は、西日本を中心に大雨の恐れがあります。
今日、北陸などに大雨を降らせている前線が、3連休のはじめには九州へ南下し、その後本州付近へ北上する予想です。
九州では長く雨が続いて総雨量が多くなり、警報クラスとなる恐れがあります。土砂災害などに十分注意が必要です。
10日(日)から11日(月・祝)は近畿から東北南部まで雨雲がかかり、短時間に強く降る所もでてきそうです。
3連休にレジャーの予定がある方は、最新の気象情報を常に確認し、予定の見直しも検討してください。
●大雨が発生 とるべき対応は
実際に大雨が発生したら、適切な対応ができるよう、事前に確認しておくことが大切です。安全を確保するために以下の点に注意してください。
① 河川や用水路には近づかないでください。普段は流れの遅い河川や用水路でも、大雨によって水かさが増したり、流れが速くなったりします。増水した用水路は道路との境目が分からなくなっていて、足を取られるおそれがあります。
② 運転の際は、アンダーパスなど低い道路は避けるようにしてください。低い道路には雨水が流れ込みやすいため、すぐに冠水してしまうおそれがあります。車が水没して故障したり、水圧によって、ドアが開かなくなったりして、車内に取り残されると、非常に危険です。無理をして通らず迂回するなどの対応をとってください。
③ 山などの急な斜面はいつ崩れるか分からないため、決して近づかず、斜面とは反対側に避難するようにしてください。土砂災害警戒情報や大雨警報の危険度分布を細かく確認して、状況を常に把握するようにしましょう。
④ 地下は浸水するおそれがあるため、雨漏りなど異変を感じたら地上に移動するようにしてください。地下では、危険を察知することが遅れてしまいがちです。こまめに気象情報を確認し、速やかに地上に移動できるようにしておきましょう。
⑤ 上流にダムのある河川の近くに住んでいる場合は、ダムの水位情報を確認するようにしましょう。大雨が長時間にわたって降り続くと、ダムは決壊を防ぐために放流を始める場合があります。