
この先1か月も、危険な暑さが続くでしょう。体温超えの耐え難い暑さになる日もありそうです。熱中症などの体調管理には十分お気を付け下さい。農作物の水の管理や家畜の暑さ対策も万全にして下さい。また、梅雨明けの発表後も、「梅雨明け十日」のような安定した夏空は続きにくいでしょう。涼を求めて夏のレジャーにお出かけする方も多いこの時期、天気の急変に注意しながら夏をエンジョイして下さい。
●人も農作物も家畜も 万全な暑さ対策を 短時間強雨にも注意
今シーズンは既に各地で猛烈な暑さを観測しており、北陸4市でも福井で36.4度(7/13)、金沢で35.3度(7/16)、富山で36.3度(6/21)、新潟で36.7度(7/16)を記録しました。また、三条では7/16に38.1度の体温超えの危険な暑さを記録しています。
この先1か月も北陸地方は、身体に堪える暑さが続くでしょう。農作物や家畜にとっても耐え難い暑さが続きそうです。危険な暑さは災害です。暑さ対策を万全にしながら、決して無理をしないようにしましょう。
また、仮に梅雨明けの発表(速報値)があっても、「梅雨明け十日」のような安定した夏空は続きにくいでしょう。強い日差しや日中の気温上昇により、山沿いを中心に、連日のように激しい雨や雷雨もありそうです。晴れマークがずらりと並んでいても、油断は禁物です。
降水量は、1か月で平年並みか少ない予想となっていますが、日ごとでは、まとまった雨となり大雨となることもありそうです。近年は極端な天気が頻発しています。このあとも、短期集中の大雨がある前提で、大雨への備えを怠りなくお願いします。
●「気象庁」「タチアオイ」のいずれも 『梅雨明け間近』を示唆?
写真のタチアオイは、下から順に花が咲き始め、上部まで花が咲き終わると「梅雨明け間近」または「梅雨が明ける」とも言われている植物です。北陸管内のタチアオイは、既に多くの地点で上部まで花が咲き進んでおり、「梅雨の晴れ間」というよりは「盛夏」のような青空の広がる日が多くなっています。
本日17日、気象庁発表の最新の1か月予報によれば、7/19以降は、太平洋高気圧に覆われやすく、平年に比べ晴れの日が多い予想となっています。夏休みの最初の三連休にあわせるように梅雨明けの発表(速報値)がまもなくありそうです。
●山のレジャー 熱中症リスクが高まる状況もあることに注意
北陸地方では既に梅雨明け前から猛烈な暑さとなっていますが、平地より標高が高い山でも、熱中症になる危険性はあります。
盆地や雨上がりなどの森林帯、風通しの悪い谷筋では、湿度が高くなっています。汗をかいても蒸発しにくいために身体に熱がこもりやすく、熱中症リスクが高まることがあり注意が必要です。
また、山の稜線上などで長時間日射にさらされると、体感温度が上がります。身体へのダメージはその日の体調によっても大きく変わりますので、通気性の良い服装を着用するようにしましょう。水分・塩分をこまめに摂り、適宜休憩をとることもお忘れなく。
●川のレジャー 上流部の大雨で急激に増水することも
屋外で過ごすことが多くなるこの時期、週間予報では晴れマークがずらりと並んでいても、気温の上がる午後は、山沿いを中心に天気の急変に注意が必要です。また、上流で降った大雨の影響で、下流が急激に増水することも考えられます。北陸地方では、上流部が岐阜県や長野県、福島県など北陸以外の県になっている河川が複数あります。北陸管内で雨が降っていなくても、洪水の注意報が急に発表されることもあるのです。
渓流釣りやバーベキュー等、川遊びをする際は、ご自身の周辺に加えて上流部の雨雲レーダーなども注意深く確認しましょう。状況の急激な悪化に対応し、川の中洲に取り残されることのないように注意して下さい。
●海のレジャー ライフジャケット着用 防水パックに入れた携帯電話も
これから秋にかけては1年の中でもっとも潮位が高い時期となります。海水温が高い時期にあたり、海水が膨張して潮位が高くなりやすいためです。また、満月または新月の前後数日間(大潮の時期)は、満潮時に特に潮位が高くなります。
海岸へ打ち寄せた波は、沖へ戻ろうとします。この時、岸から沖の方へ向かって流れる速い流れのことを離岸流(リップカレント)と呼びます。離岸流に巻き込まれないためには、「必ず現地監視員やライフセーバーがいる海水浴場を選び、遊泳禁止区域では決して泳がない」「波が高い時は、海に近づかない」を守るようにしましょう。
ミニボートは、小さく軽量で扱いやすい反面、不安定で揺れやく体勢が不安定になりやすい欠点があります。乗船者や積載物の配置には注意し、船上では立ち上がらずに低い姿勢を保つようにしましょう。強風時は勿論、晴天時でもうねりによる高波の影響で転覆のリスクが高まることがあります。利用する際は、事前の天候チェックや現地の情報を十分に把握し、ライフジャケットの全員着用や携帯電話(防水パックに入れる)を必ず持つようにしましょう。