
近畿地方は、今日20日も真夏のような暑さとなりました。21日(土)以降は、猛暑のピークを過ぎますが、次第に湿度が高くなり、蒸し暑さが増すでしょう。夜間の気温も下がりにくいため、昼夜問わず、熱中症への対策をしてください。
●今日20日は猛暑ピーク 記録的な暑さも
今日20日も、近畿地方は強い日差しが照り付け、真夏並みの暑さになった所が多くなりました。
午後3時30分現在、近畿で気温を測っているアメダス64地点のうち、ほとんどで最高気温が30℃以上の真夏日となり、9地点で35℃以上の猛暑日を記録しています。
最も気温が上がっているのは、兵庫県豊岡市の37.1℃で、6月としては統計開始(1918年)以降、3番目に高くなっています。
なお、京都府京都市では、今日20日で3日連続の猛暑日(最高気温35℃以上)となりました。6月に猛暑日が2日以上続くのは、統計開始(1881年)以降初めてのことです。
●気温は少し落ち着くが湿度アップ 熱中症に警戒
この先の最高気温の予想です。
21日(土)は、猛暑のピークは過ぎるものの、日本海側や内陸部を中心に35℃に迫る所があるでしょう。
22日(日)以降は、梅雨空が戻り、気温は徐々に落ち着いてくる見込みです。ただ、かわって湿度が上昇し、ムシムシ・じめじめとした不快な暑さが続くでしょう。
湿度があがると、汗が蒸発しにくくなり、体の中に熱がこもりやすくなります。熱中症リスクはこの先も高いままで、危険レベルとなる日もあるでしょう。
引き続き、のどが渇く前に水分を摂り、室内ではエアコンを適切に使用するなど熱中症への対策が必要です。
●寝苦しい夜が多い 熱帯夜になる所も
最低気温の予想です。
湿度があがると、夜間の気温は下がりにくくなります。大阪では、今週に入って寝苦しい夜が増えましたが、来週にかけても最低気温が25℃を下回らず、熱帯夜となる日がある見込みです。そのほかでも、神戸、和歌山など熱帯夜になる所があるでしょう。
昼間だけでなく、夜間も熱中症に注意が必要です。
●夜間の熱中症対策とは
夜から朝にかけても、気温があまり下がらないと、室内で熱中症が発生するリスクが高まります。夜間の熱中症を防ぐポイントは、次の2つです。
① 寝る前に水分補給をしましょう。
熱中症予防には、水分補給が重要です。寝ている間にも汗をかくので、体の中の水分が失われてしまいます。寝る前には、コップ1杯程度の水を飲みましょう。睡眠中にトイレに行きたくないからといって、水分を控えるのは危険ですし、トイレに起きた時は、水分補給のタイミングです。起きた時にすぐ飲めるよう、枕元に常温の水を置くのがおススメです。
② エアコンを上手に使いましょう。
熱中症予防には、暑さを避けることも重要です。寝室は、寝る前からエアコンを使って、涼しくしておきましょう。また、エアコンが数時間後にオフになるようタイマーをかけると、タイマーが切れた時に部屋の中の温度が、とても高くなってしまうこともあります。タイマーをかける場合は、少なくともエアコンを3~4時間は使うよう設定し、できれば朝までつけっぱなしにしましょう。エアコンは、オンとオフを繰り返すと、そのたびに電力を消費するので、つけっぱなしにした方が経済的です。
なお、6月の終わりからは再び、夏の主役である太平洋高気圧が勢力を強める見込みです。
今年はかなり早い梅雨明けとなる可能性があり、猛暑との長期戦が始まるかもしれません。