
今週は「梅雨の晴れ間」が続き、6月としは記録的に暑い1週間となりそうです。連日、最高気温30℃以上の真夏日、関東~近畿では35℃以上の猛暑日の所も。暑さのピークは17日(火)~18日(水)。東京都心も記録的に早い猛暑日となる可能性。夜も気温の下がり方が鈍いため、夜間の熱中症にも注意が必要です。
●15日(日) 大雨のち真夏日が急増 猛暑日一歩手前の所も
15日(日)は、朝まで静岡や箱根など、東海や関東を中心に、今年一番の大雨になった所がありましたが、西日本は所々で晴れて気温が上昇。
14時までの最高気温は、新宮市(兵庫)で34.8℃と、猛暑日に迫る暑さとなりました。また、全国900地点あまりあるアメダスの内、159地点で真夏日となり、5月21日(216地点)以来、25日ぶりに150地点を超えました。
和歌山市30.6℃、松山市30.5℃、大分市31.1℃などで、今年初の真夏日となりました。
【14時までの最高気温】
札幌 24.0℃
仙台 28.3℃
金沢 26.5℃
東京 26.9℃
名古屋 27.8℃
大阪 28.5℃
広島 29.2℃
福岡 31.0℃
那覇 31.7℃
●まるで梅雨明け?!夏の高気圧がグッと強まる 元台風の影響も
明日16日(月)以降、夏の高気圧が本州付近にグッと張り出し、「まるで梅雨明け?」といった気圧配置となり、暑さのギアが一気に上がりそうです。原因のひとつは、今日15日午前3時に台風1号から変わった熱帯低気圧が熱帯由来の暑い空気を列島に持ち込むこと。特に、17日(火)~18(水)は、晴れれば地上で40℃に迫る暖気が関東付近に流れ込む見込みです。また、夏至(6月21日)前のこの時期は、一年の中で最も日差しが強烈。真夏並みの暖気+強烈な日差し=熱中症に厳重警戒となりそうです。
●35℃以上の猛暑日続出 40℃に迫る所も
明日16日(月)は、西日本・東日本の350地点以上で真夏日が予想され、豊岡市(兵庫)と鳥取市で最高気温35℃と猛暑日が予想されています。
17日(火)~20日(金)は全国のアメダスの半数以上で真夏日となり、仙台や札幌など北日本でも真夏日になる日がありそうです。
今回の暑さのピークは17日(火)~18日(水)。関東や東海を中心に最高気温35℃以上の猛暑日が続出となるでしょう。フェーン現象など条件が揃えば、関東の内陸で40℃に迫る所もありそうです。
危険な暑さが予想される事から、気象庁は今日15日(日)、高温に関する全般気象情報を発表しました。東日本では17日(火)~19日(木)にかけて、西日本では20日(金)にかけて最高気温が35℃以上の猛暑日となる所があるため熱中症に警戒が必要です。
●東京都心など記録的に早い猛暑日か 6月の真夏日記録更新の可能性も
東京都心や名古屋では、17日(火)に最高気温35℃以上の猛暑日が予想されています。統計開始以来、猛暑日の最も早い記録は、東京都心は6月25日(2022年)なので、猛暑日の最早記録を更新する可能性があります。
また、関東など、少なくとも来週1週間は梅雨の晴れ間となり、東京都心でも連日、最高気温30℃以上の真夏日が続く見込みです。東京都心では6月の連続真夏日記録は9日連続(1979年6月18日~26日)、6月の真夏日の日数最多は10日間(1897年)ですが、暑さの記録を塗り替える可能性が高まっています。
●夜の熱中症にも注意
この先1週間は記録的な暑さとなりそうですが、夜も気温の下がり方が鈍く、熱帯夜(夜間の最低気温が25℃以上)の所が多くなるでしょう。夜から朝にかけても、気温があまり下がらないと、室内で熱中症が発生するリスクが高まります。夜間の熱中症を防ぐポイントは、次の2つです。
① 寝る前に水分補給をしましょう。
熱中症予防には、水分補給が重要です。寝ている間にも汗をかくので、体の中の水分が失われてしまいます。寝る前には、コップ1杯程度の水を飲みましょう。睡眠中にトイレに行きたくないからといって、水分を控えるのは危険ですし、トイレに起きた時は、水分補給のタイミングです。起きた時にすぐ飲めるよう、枕元に常温の水を置くのがおススメです。
② エアコンを上手に使いましょう。
熱中症予防には、暑さを避けることも重要です。寝室は、寝る前からエアコンを使って、涼しくしておきましょう。また、エアコンが数時間後にオフになるようタイマーをかけると、タイマーが切れた時に部屋の中の温度が、とても高くなってしまうこともあります。タイマーをかける場合は、少なくともエアコンを3~4時間は使うよう設定し、できれば朝までつけっぱなしにしましょう。エアコンは、オンとオフを繰り返すと、そのたびに電力を消費するので、つけっぱなしにした方が経済的です。