
九州は、明日14日から16日(月)にかけて再び大雨のおそれがあります。九州付近は熱帯低気圧由来の暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定で、梅雨末期のような気圧配置になります。これまでの大雨で地盤が緩んでいる所があり、土砂災害などに警戒が必要です。
●明日14日は雨や風強まり、大雨のおそれ
明日14日、梅雨前線は朝鮮半島南部付近へ北上するでしょう。中国華南にある熱帯低気圧が北上し、この熱帯低気圧による暖かく湿った空気が九州付近に流れ込むため、大気の状態が非常に不安定になります。
明日14日は九州は各地で雨が降り、日中を中心に活発な雨雲が通過し、雷を伴い激しい雨や非常に激しい雨が降る所があるでしょう。予想降水量は九州の多い所で、明日14日昼までに150ミリ、さらに15日(日)昼までに150ミリと大雨になるおそれがあります。
また、気圧の傾きが大きくなるため、南から南西の風が強まり、海上は波が高くなる所が多いでしょう。強風や高波にもご注意下さい。
●16日(月)にかけて大雨警戒 来週は真夏日が多い
15日(日)から16日(月)は低気圧は九州から次第に離れますが、九州付近は暖かく湿った空気の流れ込みが続くため、引き続き大気の状態が不安定です。雨の止み間が増えますが、発達した雨雲が発生しやすいでしょう。局地的に大雨のおそれがありますので、雨の降り方に警戒して下さい。
九州は、今週これまでの大雨で地盤がゆるんでいる所が多くなっています。新たな大雨により、土砂災害が起こりやすくなりますので、山の斜面や崖の近くなどにお住まいの方は今後の雨の状況に気をつけてお過ごし下さい。川の増水や氾濫、道路の冠水や低地の浸水にも注意・警戒が必要です。
来週18日(水)以降は太平洋高気圧が強まってくるため、晴れ間がでやすくなるでしょう。来週は最高気温が30℃以上の真夏日が多くなり、暑さが厳しくなりそうです。熱中症など体調管理に気をつけましょう。なお、奄美地方は来週は晴れる日が多くなり、梅雨明けの可能性があります。
●土砂災害の前兆
土砂災害の前兆現象には、斜面のひび割れ、異様な音やガス漏れのようなにおい、また急に湧き水が止まったり、濁った水が噴き出したりすることがあります。
土砂災害の前兆現象と思われるものがあるときや、いつもと違う不安を感じたときは、避難指示などがなくても早めに土砂災害警戒区域・危険箇所から外に出るようにしましょう。
土砂災害は発災してから避難しようとしても、間に合いません。冷静に判断できるうちに、早めの避難行動をとって下さい。