
平年並みの梅雨入りとなった北陸地方。梅雨入り後、初の週末は梅雨前線が活発化しながら日本海へ北上してくるため、14日(土)は福井県から雨の範囲が広がり、15日(日)を中心に雨脚の強まる所があるでしょう。低い土地の浸水や土砂災害などに注意・警戒してください。また、来週は太平洋高気圧が勢力を強めるため、真夏日が続出し、今年初の熱帯夜の日も出てくるでしょう。熱中症対策を万全にお過ごしください。
●土日は梅雨前線が日本海へ 来週は太平洋高気圧が強まる
明日13日(金)は梅雨前線が西日本を次第に北上し、明後日14日(土)から15日(日)は日本海に停滞するでしょう。
今日12日15時現在、南シナ海を北上している台風1号の直接の影響はありませんが、台湾の南を北上している熱帯低気圧の周辺や太平洋高気圧の縁をまわる非常に暖かく湿った空気が西周りで日本海から流れ込んで梅雨前線を刺激するため、北陸地方でも雨脚の強まる時間帯がありそうです。
また、来週は太平洋高気圧が日本付近で勢力を強めるため、梅雨前線の活動は弱まり影響は小さくなるでしょう。まだ梅雨入りしたばかりですが、来週は早くも真夏のような厳しい暑さの日が多くなりそうです。また、来週17日(火)は敦賀や福井、金沢や富山で今年初めて最低気温25度以上の熱帯夜になる予想もあり、寝苦しい夜も増えるでしょう。冷房の試運転や掃除などは、この週末のうちに済ませておくと良さそうです。
●土日の雨のピークは? 梅雨前線が日本海で活発化
14日(土)は梅雨前線が日本海へのびてくるため、福井県から雨の範囲が広がるでしょう。今回の雨のピークは今のところ、15日(日)未明から朝となる見込みです。福井県から新潟県の広い範囲で活発な雨雲がかかり雨脚の強まる所があるでしょう。低い土地の浸水や土砂災害などに注意・警戒が必要です。強い雨の範囲や時間帯は低気圧や前線の位置によって変わりますので、常に最新の天気予報を確認するようにしてください。
●2週間天気後半(6月20~25日) 大雨に注意 高温に関する早期天候情報も
20日(金)以降は再び梅雨前線の影響を受けやすく、曇りや雨の日が多くなるでしょう。この時期は大雨に注意・警戒が必要な時期です。側溝や雨どいの点検・掃除など大雨への備えは早めに済ませておきましょう。
また、今日12日は気象庁より高温に関する早期天候情報が北陸地方に発表されました。18日(水)頃からの約5日間は暖かい空気に覆われやすく、気温は平年よりかなり高くなる見込みです。昼夜を問わず熱中症対策は万全に、食品の管理、農作物や家畜の管理などにも注意してください。