
今年の梅雨入りは番狂わせ。九州南部からスタートしました(速報値)。今年は、まだ台風の発生がありませんが、、、さて、6月の天候はどうなる?
●今年の梅雨は異例のスタート 九州南部が全国トップの梅雨入り 最新の梅雨入り予想
今年の梅雨入りは異例のスタート。全国トップで梅雨入りしたのは九州南部(5月16日)でした。次に奄美が19日に、沖縄は22日にようやく梅雨入りとなりました。
梅雨入りが九州南部→奄美→沖縄の順となるのは、1951年の統計開始以来初めてのこと。
これは、太平洋高気圧の張り出しが平年より強く、偏西風が平年よりも北を流れていたためで、今年はこのような梅雨入りとなりました。
今後の梅雨入りは、気象庁資料などによると梅雨前線が本州付近に停滞しやすくなるのは、6月9日頃となるでしょう。
6月上旬は九州北部や四国を中心に、次第に梅雨前線の影響を受けやすくなり、梅雨入りとなる見込みです。
6月中旬には、近畿や東海、関東甲信でも前線の停滞によって、曇りや雨のすっきりしない天気になる日が増え、このタイミングで梅雨入りとなるでしょう。
北陸や東北も6月中旬に梅雨入り予想です。これから梅雨入りという所は、一斉に雨の季節へ入るでしょう。
※梅雨は季節現象であり、梅雨の入り明けには、平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間があります。なお、この梅雨入りの発表は速報値です。秋に再検討され、見直されることがあります。
●21日 長野県須坂市で突風被害 電車の窓が割れ、乗客3人の死傷者が出ました
21日は、東北や九州付近にのびる前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、さらに日中の気温も上がったため、全国的に大気の状態が不安定になりました。
長野県でも午後は大気の状態が非常に不安定になり、局地的に積乱雲が発達。急に激しい雨が降ったり、雷が鳴ったり、ひょうが降ったりしました。
報道によれば、長野県須坂市を走行中だった電車の窓ガラスが割れ、1人死亡し、2人のけが人が出た事故は、21日午後5時50分頃に起きました。
長野県内では昼過ぎから局地的に雨雲が発達しました。事故が発生した頃も、長野県では局地的に発達した雨雲があり、南西から北東方向へ移動していました。
事故現場の北側には、発達した雨雲つまり積乱雲があったことが雨雲レーダーの観測からもわかります。
長野地方気象台は午後4時42分、長野県北部に竜巻注意情報を発表していました。
長野地方気象台の現地調査によると、この時に発生した突風の種類は、ダウンバーストまたはガストフロントの可能性が高いとのことです。その強さは、風速約30m/sと推定されると発表しています。(5月22日長野地方気象台報道発表参照。速報のため、後日内容が変更される可能性があります。)
●今年はいまだ台風の発生「0」
上の表は、ここ10年の台風の発生数と平年の発生数です。台風の発生数は夏から秋にピークを迎えますが、南の海上は年間を通して暖かく、冬や春も台風が発生することは珍しくありません。2019年や2018年は1月に台風1号が発生しています。
今年はまだ台風1号は発生していません。1951年の統計開始以来、台風1号の遅い発生から7位となっています(3日時点で)。
6月に入っても台風が発生しないのは、2016年以来9年ぶりです。
ただ、台風1号の発生が遅くても、年間の発生数は、2016年や2024年のように平年並みの25個前後になる可能性がありますので、油断しないようにしましょう。