
今日30日は寒冷渦(上空に寒気を伴った低気圧)の影響で、九州や四国、関東や東北南部を中心に雨が降っています。ただ、九州北部から東北にかけては、まだ梅雨入りの発表はありません。九州北部から東北の梅雨入りは、もう少し先となる見通しで、6月上旬は九州北部や四国で、6月中旬は広い範囲で梅雨入りとなる予想です。
●異例の梅雨入り
今年の梅雨入りは史上初めて全国トップで九州南部が梅雨入りしました。一時的に太平洋高気圧の勢力が強まり、梅雨前線が九州付近に北上したため、九州南部が沖縄や奄美より早く梅雨入りとなりました。その後、梅雨前線は南下し、奄美で5月19日頃に、沖縄では5月22日頃に梅雨入りしました。
●今週末は大気の状態が不安定
九州北部から東北も曇りや雨の天気の日が多くなっており、今日30日は寒冷渦(上空に寒気を伴った低気圧)の影響で、九州や四国、関東や東北南部を中心に雨が降っています。ただ、九州北部から東北にかけては、まだ梅雨入りの発表はありません。
寒冷渦は明日31日(土)には東日本を通過して、6月1日(日)は北日本へ進む予想です。31日(土)は東海や関東、北陸を中心に、6月1日(日)は東北や北海道を中心に大気の状態が不安定となり、所々で雨や雷雨になるでしょう。
梅雨とは「晩春から夏にかけて雨や曇りの日が多く現れる現象、またはその期間」と気象庁は定めています。この先、晴れ間のでる所もあり、今回の雨では梅雨入りとはならないでしょう。
●九州北部から東北の梅雨入りは?
では、九州北部から東北の梅雨入りはいつ頃になるでしょうか?
梅雨前線は6月上旬中ごろまで南西諸島から本州の南に停滞しやすくなりそうです。気象庁資料などによると、梅雨前線が本州付近に停滞しやすくなるのは、6月9日頃となるでしょう。
6月上旬は九州北部や四国を中心に、次第に梅雨前線の影響を受けやすくなり、梅雨入りとなる見込みです。6月中旬には、近畿や東海、関東甲信でも前線の停滞によって、曇りや雨のすっきりしない天気になる日が増え、このタイミングで梅雨入りとなるでしょう。
北陸や東北も6月中旬に梅雨入りする予想です。