
東京都保険医療局「東京都アレルギー情報navi.」のデータによりますと、予測最大値に対して、これまでの飛散数は30%前後の所が多く、まだ飛散が続く見込みです。この先1週間も東北から九州にかけて大量飛散の日が多いでしょう。
●東京の花粉の飛散 予測最大値の30%前後の所が多い
上の図は予測最大値(スギ・ヒノキ合計)に対して、飛散した花粉数(1月6日~3月18日まで)の割合を示したものです(東京都保険医療局「東京都アレルギー情報navi.」のデータをもとに、最新のデータがある多摩地域で作成)。
予測最大値と比較して、これまでの飛散数は30%前後の所が多く、まだ飛散が続く見込みです。
●この先1週間 仙台から福岡で花粉が大量飛散
21日(金)以降は広く晴れて、季節先取りの暖かさとなるでしょう。
花粉の飛散量は、仙台や広島、高知、福岡では26日(水)にかけて「非常に多い」レベルとなるでしょう。東京や名古屋で「極めて多い」飛散の日が続きそうです。大阪では23日(日)にかけて「極めて多い」、24日(月)以降は「非常に多い」飛散となりそうです。
花粉症の方は、まだ万全な対策が必要です。
●外出時の花粉対策
花粉症の症状を緩和させるには、花粉を避けることが大切です。マスクやメガネをつけ、衣類も工夫しましょう。
① メガネ
メガネを使用しない場合に比べて眼に入る花粉量はおよそ40%減少し、防御カバーのついた花粉症用のメガネではおよそ65%も減少するという実験結果があります。
② マスク
感染症予防として使用している方も多いかと思いますが、花粉を吸いこむ量もおよそ3分の1から6分の1に減らすことができます。マスクは顔にフィットするものを選ぶことが大切です。また、マスクの内側にガーゼを当てること(インナーマスク)でさらに鼻に入る花粉が減少することが分かっています。
③ 衣類の工夫
一般的にウール製の衣類などは木綿や化繊に比べて花粉が付着しやすく、花粉を屋内に持ち込みやすくなります。ウールの花粉のつきやすさは、綿に比べるとおよそ10倍にもなります。外出の際は、外側にウール素材の衣服を着ることは避けて、表面がツルツルした素材の上着を選ぶようにしましょう。