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近畿地方では、今週末は季節がグッと前進し、日中は4月並みの暖かさとなるでしょう。気温の上昇でスギ花粉が飛びやすくなり、本格的な飛散となる所もある見込みです。積雪が多い地域では、ナダレにも注意が必要です。天気は小刻みに変化し、2日(日)は雨の量が多くなる所もあるでしょう。
●3月1日(土) 日中は春の陽気 注意すべきポイント3つ
近畿地方では、28日(金)の日中は南部を中心に雨の降る所がありますが、夜は天気が回復へ向かう見込みです。
3月1日(土)は、日本の南を進む高気圧に覆われて、日中は穏やかに晴れる所が多いでしょう。暖かな南風と日差しで、昼間の気温は20℃くらいまで上がる所が多く、4月並みの陽気の所もあるでしょう。ただ、天気の移り変わりは早く、夜は北部で雨が降りだす所もある見込みです。
3月のスタートは暖かくなりそうですが、注意すべきポイントが3つあります。
①まずは空気の乾燥です。今日の雨では空気の乾燥した状態があまり解消されないまま、明日は晴れる見込みです。日中は暖かくても朝は冷え込むため、暖房器具を使う方が多いと思います。火の元・火の取り扱いにお気をつけください。
②次に、ナダレです。北部を中心に、まだ積雪の多い地域があります。春の陽気で雪解けが進むため、ナダレや屋根からの落雪に注意をしてください。
③もう一つは花粉です。気温の上昇と空気の乾燥は、花粉が飛びやすくなる条件に当てはまります。スギ花粉が広い範囲で飛び出し、本格的な飛散となる所もありそうです。花粉症の方は、しっかりと対策をなさってください。
●3月2日(日) 広く雨 北部を中心に雨の量が多くなる所も
3月2日(日)は、西から日本海へ前線が延び、西日本をゆっくりと南下する見込みです。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、近畿地方は雲が多く、広い範囲で雨が降るでしょう。前線に近い北部では本降りになる時間があり、雨量が多くなる所もある見込みです。
多少日差しの届く可能性がある南の地域を中心に、昼間は20℃近くまで上がる所もあるでしょう。雨が降っていない時間帯は、スギ花粉が多く飛ぶ恐れがありますので、花粉症の方は引き続き対策が必要です。
●花粉が飛びやすい条件
花粉が飛びやすい条件には、大きく3つあります。
① 「晴れて気温が高い日」
スギの雄花は気温が上がると花が開きやすくなります。さらに、晴れて気温が高い日は、上昇気流が発生しやすく、花粉が舞い上がりやすくなります。
② 「空気が乾燥して風が強い日」
湿度が高いと、花粉が湿気を吸って重くなるため、遠くまで飛びにくくなります。一方、空気が乾燥して風が強い日は、都市部から離れた森林からも花粉が飛んできやすくなるため、いっそう注意が必要です。
③ 「雨の翌日以降や気温の高い日が2~3日続いた後」
雨の翌日以降は、雨の日に飛散しなかった分と、その日に飛散する分が重なって、より多くの花粉が飛びやすくなります。さらに、雨で地面に落ちた花粉が舞い上がることもあり、いっそう飛散量が多くなるといわれます。また、気温の高い日が2~3日続いた後も花粉がより多く飛びやすくなります。
花粉症の方は、毎日の天気予報をチェックして、花粉に備えてください。