大阪管区気象台が昨日1月21日(火)に発表した3か月予報によると、近畿地方では2月が大体平年並みの気温。今週は季節外れの暖かさになっていますが、2月は時折寒気が流れ込み、厳しい寒さが戻ることもあるでしょう。一方、3月以降は再び高温傾向となり、平年より気温の高い日が多くなりそうです。
●今シーズンの冬 ここまでの気温変化
今シーズンの冬、ここまでを振り返ると、12月から1月前半までは平年並みか平年より気温の低い日が多くなりました。大阪市でも日中10℃に届かない日があり、特に1月上旬はかなり厳しい寒さとなりました。
そして例年だと今が一番寒い時期にあたりますが、1月19日(日)からは平年を大きく上回って急に高温傾向に。春先に流れ込むような暖かな空気に覆われて、日差しのぬくもりを感じる日がここ数日は続いています。
●1月下旬の気温傾向 次第に冬の寒さ戻る
平年よりかなり気温の高い状態が続くのは今の所、明後日24日(金)まで。明日23日(木)と明後日24日(金)は大阪市で日中14℃と3月中旬並みの予想で、日差しが暖かく感じられそうです。
25日(土)以降は気温が平年を大幅に上回る日は少なくなってきます。最高気温は大阪市で10℃から11℃くらいの日が多く、極端な寒さではありませんが、ここ数日と比べると空気は冷たいでしょう。そして2月に入ると、冷たい空気の流れ込みがもう少し強まる可能性もあります。
●2月は偏西風が南へ蛇行し寒気流れ込むことも 3月以降は高温に
2月は日本の上空を流れる偏西風がやや南へ蛇行する傾向で、偏西風の北側にある寒気が時折流れ込む見込みです。このため例年通り空気の冷たい日が多く、厳しい寒さとなる日もありそうです。
ただ、偏西風が南へ蛇行しやすい傾向は、3月になると解消されていきます。このため3月は寒気が流れ込みにくく、気温は平年より高い予想です。3月になるとまた急に暖かくなり、4月にかけても高温傾向は続く見込み。このため、桜など植物の成長も、早めに進む可能性があります。
●桜の開花は例年より早めか
桜の蕾(花芽)は、冬に入る前にいったん休眠し、成長を止めて「休眠」状態に入ります。その後、冬の厳しい寒さによって再び目を覚ます「休眠打破」が生じ、そこから春の暖かさによって成長していきます。
冬にしっかり冷えずに「休眠打破」がうまくいかないと開花が遅れることもありますが、1月前半までの低温傾向や2月にも寒気が流れ込むことを考慮すると、今年は「休眠打破」がしっかり生じると考えられます。
そして3月以降は高温傾向ということで、急ピッチで蕾の成長が進みそう。桜の開花は例年より早い所が多くなりそうです。