三大流星群の一つ「ふたご座流星群」の活動が明日14日(土)10時頃に極大を迎えると予想されています。今日13日(金)の夜21時頃から流星の数が増えて、明日14日(土)3時から5時頃に見られる流星の数は1時間に40個程度が期待されます。気になる天気は?
●明日14日(土) ふたご座流星群の活動が極大
三大流星群の一つふたご座流星群が明日14日(土)10時頃に極大を迎えると予想されています。このため、最も多くの流れ星が見られるのは今日13日(金)夜遅くから明日14日(土)の明け方にかけてとなります。
満月前の月明りの影響を受けるため、あまり条件はよくありませんが、ふたご座流星群は明るい流星が多いため、普段より多くの流れ星を見るチャンスです。国立天文台によりますと、今日13日(金)の夜9時頃から流星の数が増えて、明日14日(土)0時頃には空の暗い場所で観察した場合、流星の数は1時間あたり30個程度、さらに明日14日3時頃から5時頃は1時間に約40個に達することが期待されています。
●気になる天気は?
流星の数が増え始める今日13日(金)夜遅くには、北海道の日本海側から山陰では雪や雨が降り、星空観察にはあいにくの天気でしょう。北海道の太平洋側は大体晴れますが、東北の太平洋側は雲の広がる所が多い見込みです。関東甲信は沿岸部を中心に雲が多く、雨が降り、晴れるのは内陸部の一部となるでしょう。東海や近畿も雲が広がりやすいものの、四国や山陽、九州は晴れる所が多くなりそうです。沖縄は雲に覆われるでしょう。
明日14日(土)0時以降も北海道の日本海側から山陰は雪や雨が降るでしょう。北海道の太平洋側は晴れる所が多くなりそうです。東北の太平洋側は雲が多いでしょう。関東甲信は天気が回復に向かいます。晴れエリアが広がり、流れ星を見られるチャンスです。東海や近畿、山陽、四国も晴れる所が多いでしょう。夜間は冷え込みますので、観察の際は万全な寒さ対策をなさってください。九州北部は所々で雨や雪が降りますが、南部は晴れる所が多い見込みです。沖縄は雲に覆われるでしょう。
なお、明日14日(土)21時から明後日15日(日)5時頃にかけても、1時間あたり10個から15個程度の流星を観察することが期待できます。太平洋側は広く晴れる予想で、星空観察に良さそうです。
●流れ星を見つけるコツは?
流れ星を見つけやすくするには、以下の4つのポイントがあります。
① できるだけ、街灯など人工の明かりが少ない場所を選びましょう。人工の明かりが多いと、その明るさに邪魔をされて暗い流れ星が見づらくなり、見ることのできる流れ星の数が少なくなってしまいます。
② できるだけ空が広く見渡せる場所を選ぶことも重要なポイントです。
③ 空の広い範囲に注意を向けるようにしましょう。放射点の方向にはこだわる必要はありません。流星群は、放射点(流星の軌跡を逆向きに延長したときに通る点のこと)のある方向だけに出現するわけではなく、夜空のどこにでも現れます。空をより広く見渡しているほうが、より多くの流星を捉えられる可能性が高くなります。
④ ただし、月のある方向を正面にして観察するのは避けたほうがよいでしょう。月明かりに邪魔されて、暗い流れ星が見えなくなってしまいます。月が輝く空とは反対側の空を見るようにしたり、空の高い位置に月がある場合にはあえて少し低めの空を見たり することで、月明かりの影響を小さくすることができます。