8日(日)は強い寒気が流れ込むため、近畿地方では、山沿いを中心に雪が降る見込みです。今シーズン初めての本格的な雪で、中国山地や紀伊山地などの山沿いでは、積雪となるおそれがあります。積雪や凍結による路面の悪化が予想されるため、車で峠道を通る方は、冬用タイヤをご準備ください。
●8日 近畿の山沿いで積雪のおそれ
日本付近は週末にかけて強い冬型の気圧配置が続き、8日(日)は、近畿地方に一段と強い寒気が流れ込む見込みです。晴れる所もありますが、寒気や湿った空気の影響で北部を中心に雨が降り、中国山地や紀伊山地では雪となる所があるでしょう。山沿いでは気温が低いため、雪が積もるおそれがあります。今シーズン初めての本格的な雪となるため、車で峠道を通る方は、積雪や凍結による路面悪化に注意が必要です。
●13日頃から 近畿北部で降雪量多くなる見込み
気象庁は5日(木)、「大雪に関する早期天候情報」を発表。大雪に関する天候情報は、5日間降雪量が「かなり多い」となる確率が30%以上と見込まれる場合に発表されます。今回の発表によると、近畿地方の日本海側では、来週13日(金)頃から、この時期にしては降雪量がかなり多くなる見込みです。
日本付近は、来週前半はいったん西高東低の冬型の気圧配置が緩みますが、来週後半は再び冬型が強まり、寒気の影響を受けやすくなる見込みです。これまで気温の高い状態が続いていたため、急に厳しい冬が来たと感じる方も多いでしょう。急に寒くなったり、積雪になっても困らないよう、冬用タイヤを装着するなど、本格的な雪のシーズンを迎える準備が必要です。
●雪道でのノーマルタイヤの危険性
雪道をノーマルタイヤで走行すると、タイヤが低温で固くなって吸着性が失われ、路面を摩擦で捉えることができなくなります。このため「滑る」「止まらない」「曲がらない」と、自動車が本来確保しなければならない動きが制御できなくなり、スリップ事故や渋滞の原因につながってしまいます。
雪道を時速40kmで走った場合、ブレーキを踏んでからクルマが止まるまでの距離は、ノーマルタイヤでは冬用タイヤの約1.7倍にもなるという走行実験結果もあります。
雪道でのノーマルタイヤは、とても危険ですので、冬用タイヤやチェーンを必ず装着するようにしてください。雪や雨が降ったあとの路面は凍結していることもあります。一見、路面に雪がないように見えても車の運転には十分な注意が必要です。