台風9号から変わった低気圧の影響で、北海道は23日(金)にかけて大雨。週明けは新たに発生する台風が本州に接近する可能性。日本付近は前線が停滞するため、台風が接近する前から雨量が多くなる恐れも。最新情報の確認とともに、早めの備えを。
●台風9号から変わった低気圧 北海道で大雨
日本付近には、熱帯低気圧周辺や高気圧のフチを周るように暖かく湿った空気が流れ込んで、大気の不安定な状態が続いています。台風9号から変わった低気圧は、発達しながら北上し、23日(金)にはオホーツク海へと進むでしょう。23日(金)にかけては広い範囲で雨が降り、北海道では大雨になる所がありそうです。
雨のピークとなる23日(金)は、北海道では滝のような非常に激しい雨が降る所があり、風も強まるでしょう。22日(木)午前0時から24日(土)午前0時までの48時間降水量は、北海道の多い所で200~300ミリ。東部では300ミリ~400ミリで、たった2日間で8月の平年ひと月分を超える雨量となる可能性があります。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫に警戒してください。
●週明け 台風が接近か
マリアナ諸島にある熱帯低気圧は、明日22日(木)には台風に発達するでしょう。新たな台風は、23日(金)にかけて発達しながらマリアナ諸島を進み、24日(土)は小笠原近海へ。26日(月)は日本の南に進む予想です。まだ予報円が大きく、進路には幅がありますが、九州から関東付近を指向する可能性が高くなっています。
今回は、台風が接近する前から雨の降り方に注意が必要です。日本付近には前線が停滞するため、台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込み、前線の活動が活発になるでしょう。このため、台風が近づく前から広い範囲で雨が降り、太平洋側を中心に降水量が多くなる恐れがあります。今後の情報にご注意ください。
●台風 8月に入って続々発生
上の図は、月ごとの台風の発生数の平年値です。年間の台風の発生数は平年で25.1個、8月は5.7個となっています。
今年は、5月に2個、7月に2個と、台風の発生は少なくなりました。ただ、8月に入ってから台風が続々と発生し、今日21日(水)午後3時までで、8月の台風発生数はすでに5個。また、8月・9月は、日本への接近数や上陸数の平年値も、年間で多い時期になります。この先も気象情報をこまめに確認し、台風への備えを早めにしてください。