向こう1か月の北海道は、暖かく湿った空気が流れ込みやすいため気温がかなり高く、厳しい暑さとなる日もあるでしょう。万全な熱中症対策を心がけ、食品の管理などにも十分な注意が必要です。
●1週目(6月22日~28日) 日差しの少ない1週間に
今日(20日)、札幌管区気象台から向こう1か月の見通しが発表されました。
今後1週間は、気圧の谷の中となる日が多く、道内は雲が広がりやすいすっきりしない天気が多いでしょう。特に稚内や旭川など道北や、網走などオホーツク海側では、日差しが少ない1週間となりそうです。
なお、月曜日から火曜日にかけては広く雨が降りますが、今のところ大雨にはならない見込みです。
気温は地域によって大きく分かれます。道北やオホーツク海側は平年並みか低く経過し、日中でも上着が必要になるでしょう。その他の地域は平年並みか高く、特に道南方面や道東ではムシムシと感じる日も多くなりそうです。
●2週目(6月29日~7月5日) 厳しい暑さに 熱中症や食品の管理に注意
日本海側の天気は数日の周期で変わるでしょう。太平洋側とオホーツク海側は曇りの日が多い見込みです。
気温は平年より高く、特に日本海側と太平洋側ではかなり高くなる可能性もあります。湿った暖かい空気の影響で、気温以上に蒸し暑く感じることもあるでしょう。特に気温が上がる予想の日は、時間を決めて水分を補給する、屋外での作業の際は適度に休憩を取るなど暑さ対策を心がけ、熱中症への予防を行うようにしてください。また、購入した生鮮食品はすぐに冷蔵庫にしまうなど、食品の管理にも十分な注意が必要です。
●3~4週目(7月6日~19日) 万全な紫外線対策を!
日本海側は平年と同様、数日の周期で天気が変化しますが、太平洋側とオホーツク海側は曇りの日が多くなるでしょう。この頃になると、本州方面にかかる前線が一時的に北上して北海道にかかり、太平洋側を中心にぐずついた天気となる可能性もあります。最新の気象情報には十分注意してください。
気温は引き続き高めで経過するため、万全な暑さ対策が必要となりそうです。
なお、平年では紫外線は、1年の中で夏が最も強まりますが、月ごとでは7月が最も強く、真冬の時期と比べると5倍~6倍くらいの量になるほどです。
日差しの強い日はもちろんのこと、曇りの日でも快晴の60%くらいの紫外線量はあるため、日焼け止めクリームや日傘などで万全な対策を行うようにしてください。
●まだ間に合う! 暑熱順化をしよう
暑熱順化には、体を暑さに慣れさせることが重要です。個人差もありますが、暑熱順化には数日から2週間程度かかります。暑くなる前から余裕をもって暑熱順化のための動きや活動を始めましょう。
暑熱順化ができても、数日暑さから遠ざかると効果はなくなってしまいます。自分が暑熱順化できているかを意識し、まだ暑熱順化できていないときには、こまめな水分補給や涼しい場所での休憩などで熱中症を予防しましょう。