明日26日(日)の夜は、北海道から九州北部にかけて「きぼう」のある国際宇宙ステーション(ISS)を見られる可能性があります。いつ見えるのか?天気は?気になるポイントをまとめました。
●「きぼう」が見られる地域や時刻は?
明日26日(日)の夜は、「きぼう」/国際宇宙ステーション(ISS)を見られるチャンスがあります。
国際宇宙ステーション(ISS)は、地上から約400km上空に建設された実験施設で、「きぼう」とは、その中の日本実験棟の名前です。ISSはサッカー場くらいの大きさで、1周およそ90分というスピードで、地球の周りを回っていて、条件が揃えば地上から肉眼で見ることができます。
上の図は、26日の「きぼう」が見え始める時刻と、最大仰角(最接近)時の方角です。26日は20時57分頃から観測のチャンスがあります。
秋田や仙台、金沢では「◎」と、東京、大阪、札幌は「〇」と条件が良いので、「きぼう」を見つけるチャンスです。広島と福岡も「△」と見ることができそうです。ただ、「きぼう」が低い位置を進むため、空が開けた所で見るようにしましょう。
●気になる天気は
気になる明日26日夜の天気ですが、21時少し前は、北海道は雲が多くなりそうです。東北から中国地方や四国にかけては、雲が広がる所はありますが、晴れる所が多いでしょう。九州は前線や湿った空気の影響で雨となり、あいにくの天気となりそうです。
「きぼう」が見える21時前後は、日中ほど暑さはないでしょう。屋外で観測されるかたは、羽織るものなどがあると良さそうです。
●きぼうが見える条件
きぼうが見える条件
国際宇宙ステーション(ISS)が地上から見られる条件は以下の3つです。
① 晴れていること
ISSは雲より高い宇宙空間を飛んでいるので、曇っていると地上からは見えません。
② 自分の上空をISSが通過すること
ISSは同じ軌道を回っていますが、地球が自転によって回転しているため、ISSが通過する位置は変化しています。自分の上空付近をISSが通過するタイミングで見ることができます。
③ 自分のいる場所は夜で、ISSが昼であること
ISSは自分で光っているわけではなく、太陽の光を反射して明るく輝きます。ISSが地上から見えるためには、ISSには太陽の光が当たっており、地上は夜となっていなければいけません。上の図のように、ISSは地上400km上空にあるため、地上の日が落ちてからしばらくの間は太陽に照らされています。同様に、地上の日の出よりも先に上空の ISS には太陽の光が当たります。日の出前や日の入り後の約 2 時間は、地上は夜ですが400km上空はまだ昼の状態で、この時間帯に ISSが自分の上空付近を通過した時にISSを見ることができます。