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台風1号発生へ 前線活動が活発になり西日本・東日本も大雨のおそれ 備えは週末に


今後台風が発生する予想で、接近する沖縄のほか、前線の活動が活発になる西日本や東日本でも大雨に警戒・注意が必要です。前もって大雨への備えを進めておいてください。

●台風1号発生へ 沖縄に影響

今日24日午後3時現在、フィリピン付近で熱帯低気圧の雲がまとまりつつあります。この熱帯低気圧は、今後発達し、24時間以内に台風になる見通しです。勢力を強めながら北上し、28日(火)には強い勢力で暴風域を伴いながら沖縄の南に達する予想です。

沖縄では28日(火)から29日(水)ごろにかけて土砂降りの雨が降り、風速25メートル以上の暴風となる所もありそうです。また、海上では波が高くなるでしょう。沖縄では前線の影響で降り始めからの降水量が500ミリを超え、すでに大雨となっている所もあります。最新の気象情報を確認し、台風の接近前に、屋外の飛ばされやすいものを片付けるなど、備えを進めてください。

●西日本・東日本も大雨のおそれ

北海道から九州では、この週末は晴れる所が多いでしょう。27日(月)から29日(水)ごろにかけては日本海を低気圧が進み、低気圧からのびる前線が日本列島を通過する見通しで、北海道から九州にかけて広い範囲で雨が降るでしょう。
今後発生する台風は29日(水)には日本の南まで進み、暖かく湿った空気が前線に向かって流れ込む影響で、西日本や東日本でも局地的にザーザー降りの雨となりそうです。暖かく湿った空気の流れ込みの程度によっては、警報級の大雨となる可能性があり、注意が必要です。

側溝や雨どいの掃除をしておくと水はけがよくなります。雨が降る前、週末のうちに備えを進めておいてください。また、週末お休みの職場などでは、今日のうちに雨への備えをしておいた方が良さそうです。

●梅雨入り前・梅雨入り直後でも大雨注意

大雨というと梅雨末期や本格的な台風シーズンに多く発生しますが、梅雨入り前や梅雨入り直後の時期も過去に大雨の事例があります。
昨年6月1日から3日にかけては、梅雨前線に向かって台風2号周辺の暖かく湿った空気が流れ込み、西日本や東日本の太平洋側を中心に、線状降水帯が発生して大雨となりました。降り始めからの総降水量は、東海で500ミリ超、四国、近畿、関東でも400ミリを超えた所がありました。

来週に予想される雨。まだ5月ですが、大雨に警戒・注意が必要です。

●台風が近づく前の対策 大雨に備えて

台風の接近を前に備えておくポイントは、次の3つです。

1つめは、水害に備えて、雨どいや排水溝、側溝を掃除し、水はけを良くしておきましょう。砂利や落ち葉、ゴミなどが詰まっていないかも、確認しておいてください。

2つめは、浸水による被害を防ぐため、家財道具や家電製品、食料品などは、可能な限り、高い所や2階以上へ移動させておくと良いでしょう。押し入れの下の段に入っているものは、上の段に移しておくだけでも、被害を小さくできます。

3つめは、電源のコンセントは抜いておくと良いでしょう。電源のコンセントが水につかると、漏電やショート、感電の恐れがあります。

いずれも、台風が近づいてから備えるのではなく、台風情報を確認して、早めに対策を行ってください。

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