FIFAが韓国協会に警告文 Ｗ杯本大会出場できない可能性も 洪明甫監督選任に関して政府が干渉

洪明甫監督（2024年2月21日撮影）

韓国がワールドカップ（W杯）北中米大会アジア最終予選を通過しても、本大会に出場できない可能性が出た。

韓国サッカー協会（KFA）は、洪明甫（ホン・ミョンボ）監督（55）のA代表選任過程などが不透明として、管轄の文化体育観光部から監査を受けた。これに対して国際サッカー連盟（FIFA）とアジアサッカー連盟（AFC）が、サッカーに政府が関与したことで、懲戒される可能性がある、との趣旨で警告文を送ったことが3日、分かった。

FIFAは定款13条に「各国サッカー協会は第三者の干渉を受けてはならない」との規定と、同14条に「政治的な干渉から独立でなければならない」と明記している。

FIFAは15年、クウェート政府が体育団体に影響力が行使できるように法律を改正したことで、同代表チームに制裁措置をしたことがある。18年W杯ロシア大会アジア予選出場を禁止し、W杯出場できなかった。

今回、韓国にも同様な制裁が出された場合、韓国は86年W杯メキシコ大会から続いているW杯本大会出場記録が途絶える可能性もある。