あす10日(金)の夜から北海道では雪が降り出し、11日(土)~14日(火)にかけて、真冬並みの寒気の影響で北海道や東北の日本海側を中心に雪が断続的に降るでしょう。平地でも積雪の恐れがあります。雪のシーズンの最初からまとまった雪になりますので、十分に注意してください。
●北海道では10日夜から雪
あす10日(金)は、日本付近を前線や低気圧が通過する見込みです。前線が通過後、上空には寒気が流れ込むため北海道では雪が降り出すでしょう。上空約5340メートル付近でマイナス33℃以下のクリスマスのころの強い寒気が北海道付近まで南下する見込みです。
11日(土)には平地でも雪を降らせるような寒気が東北北部付近まで南下するでしょう。北海道や東北の日本海側では雪が断続的に降りそうです。例年より発表が遅れている初雪の便りが続々と届きそうです。積雪になる所もあり、シーズン最初の雪からまとまった雪になる所もあるでしょう。交通機関が乱れることもありますので、時間に余裕をもって行動するようにしましょう。
●寒気は週明けまで居座る
この寒気は13日(月)から14日(火)ごろまで居座る見込みです。北海道から東北の日本海側は雪が降ったりやんだりでしょう。山沿いなど雪が多く降る地域では、一気に積雪が増えることもありますので、ご注意ください。
日本海にはJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)が発生する可能性もあります。東北の太平洋側や北陸、甲信、東海の一部、近畿北部などは山沿いなど標高の高い所を中心に雪が降り、降り方が強まる所もありそうです。峠越えなどで車を運転する予定の方は、冬用のタイヤやチェーンを準備するなど、万全の対策をしてお出かけください。
●シーズン最初の雪 慣れていても注意
冬の時期に雪の多い所に住んでいる方でも、ひと夏を過ぎると、雪道での車の運転感覚を忘れがちです。シーズン最初の雪は、たとえ雪に慣れている方でも、以下の2つのことに注意が必要です。
(1)必ず、スタッドレスタイヤに交換するか、タイヤチェーンを装着しましょう。スタッドレスタイヤは、溝が十分にあるかどうかを、事前に確認してください。あまり使っていないスタッドレスタイヤでも、時間が経てば、劣化が進みますので、シーズン前に点検が必要です。
(2)たとえ急いでいても、急ブレーキ、急なハンドル操作、急発進、急な車線変更など「急」のつく運転はやめましょう。「急」のつく運転をしてしまうと、車がスリップしやすくなります。車を発進する時や上り坂では、タイヤが空転してしまわないよう、アクセルをじわりと踏み込んでください。下り坂では、エンジンブレーキを基本として、アクセルとブレーキも適度に調整して、速度を落としてください。