台風14号「コイヌ」は、3日(火)から4日(水)にかけて暴風域を伴って沖縄の南へ進むでしょう。海面水温が高い海域を進むため、発達し、3日(火)には「強い」勢力に、4日(水)には「非常に強い」勢力になる予想です。沖縄の先島諸島を中心に大荒れの天気や大しけ、高潮の恐れがあります。
●台風14号 非常に強い勢力へ
10月1日(日)12時現在、台風14号は、フィリピンの東を北西へ進んでいます。3日(火)から4日(水)にかけては暴風域を伴って沖縄の南を西よりに進むでしょう。5日(木)に台湾とフィリピンの間のバシー海峡を進んだあと、6日(金)に南シナ海へ進む予想です。
台風14号は、海面水温が30℃以上と高い海域を進むため、発達し、3日(火)には「強い」勢力に、4日(水)には「非常に強い」勢力になるでしょう。台風の勢力とは最大風速で決まり、「非常に強い」勢力とは強い方から2番目のレベルです。
●沖縄の先島諸島を中心に大荒れや大しけ、高潮の恐れ
沖縄では2日(月)頃から次第に風が強まり、波が高くなるでしょう。海のレジャーは注意が必要です。3日(火)から5日(木)頃にかけては石垣島や宮古島など先島諸島を中心に大しけや高潮となる恐れがあります。海岸付近には近づかないようにしてください。
3日(火)から5日(木)頃にかけては先島諸島を中心に雨や風が強まり、大荒れの天気となる恐れもあります。最新の台風情報に注意し、早めの台風対策をなさってください。
●高波に注意 台風が離れていても 海には近づかないで
台風が近づくと波が高くなり、台風の中心付近では、波の高さが10メートルを超えることもあります。沿岸部では、大雨や暴風だけでなく、高波にも注意が必要です。
そこで、台風が近づいている時に、絶対にやってはいけないことは、海に近づくことです。海の様子を見に行ったり、サーフィンや釣りを楽しんだりすることは、高波にさらわれる恐れがありますので、とても危険です。
また、台風から離れていても、油断はできません。天気は穏やかなのに、台風から発生した「うねり」が届いて、急に高波が打ち寄せることもあります。波浪警報や波浪注意報が発表されている時には、むやみに海に近づかないでください。
●台風の高潮から身を守るには
台風など発達した低気圧は、中心付近の気圧が低いので、水面が吸い上げられる効果と、強い風によって海水が海岸に吹き寄せられる効果が重なって、高潮が発生することがあります。高潮から身を守るには、次の2つのことが大切です。
1つは、台風が接近するタイミングなど、情報を収集することです。大潮の時期かどうか、また、満潮時刻も確認しておきましょう。
もう1つは、台風が接近する前に、なるべく早く避難することです。台風本体が近づくと、暴風や猛烈な雨、波しぶきなどに邪魔されて、避難所に行くのが大変です。海水が防波堤を越えると、あっという間に浸水してしまいますので、明るい時間帯など、安全に移動できるうちに、避難してください。
高潮から避難する場合は、なるべく高い所、海岸より遠い所、鉄筋など頑丈な建物を選んでください。