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21日午後は東北北部で警報級大雨の恐れ 岩手・内陸は過去最大を上回る大雨に警戒


21日(木)は前線上の低気圧が東北付近を通過する影響で、東北北部では昼前後から警報級の大雨の恐れがあります。特に、岩手県内では21日正午からの半日で降る雨の量が、過去の12時間降水量の記録を上回る大雨の恐れがあり、甚大な被害の発生する可能性が高まります。アンダーパスの浸水や川の増水、土砂災害などに厳重な警戒が必要です。

●岩手内陸 半日の雨量が過去最大を上回る恐れ

21日(木)は前線上の低気圧が東北付近を通過する影響で、東北北部では昼前後から警報級の大雨の恐れがあります。
当初の予想より降り始めが早まり、北へ降水域が広がる予想です。

雨が強まるのは秋田県は午前9時頃から、青森・岩手県は正午頃からで、日付の替わる頃にかけて1時間に30ミリの激しい雨が降るでしょう。
雨のピークが予想される21日(木)12時から24時までに降る雨の量は、秋田・岩手県の北部で100~150ミリに達する予想で、警報級の大雨になる恐れがあります。

特に、岩手県の内陸では災害発生の危険が高まります。
上の図は、対象期間内に予想される12時間降水量の最大値と、その降水量がそれぞれの場所において過去最大の降水量と比較して何割に達するのか、ということを示しています。これが100%前後に達すると、甚大な被害の発生する可能性が高まるという研究結果があります。

岩手県内陸では21日(木)正午からの半日で降る雨の量が過去最大の降水量と比べて100%を超えており、アンダーパスの浸水や川の増水、土砂災害などに厳重な警戒が必要です。

ただ、前線位置のわずかなずれや低気圧の発達の程度によって、雨が強まる位置や時間は変わりますので、この図の周辺地域も含めて警戒が必要です。常に最新の予報をご確認ください。

●大雨が発生 とるべき対応は

実際に大雨が発生したら、適切な対応ができるよう、事前に確認しておくことが大切です。安全を確保するために以下の点に注意してください。

① 河川や用水路には近づかないでください。普段は流れの遅い河川や用水路でも、大雨によって水かさが増したり、流れが速くなったりします。増水した用水路は道路との境目が分からなくなっていて、足を取られるおそれがあります。

② 運転の際は、アンダーパスなど低い道路は避けるようにしてください。低い道路には雨水が流れ込みやすいため、すぐに冠水してしまうおそれがあります。車が水没して故障したり、水圧によって、ドアが開かなくなったりして、車内に取り残されると、非常に危険です。無理をして通らず迂回するなどの対応をとってください。

③ 山などの急な斜面はいつ崩れるか分からないため、決して近づかず、斜面とは反対側に避難するようにしてください。土砂災害警戒情報や大雨警報の危険度分布を細かく確認して、状況を常に把握するようにしましょう。

④ 地下は浸水するおそれがあるため、雨漏りなど異変を感じたら地上に移動するようにしてください。地下では、危険を察知することが遅れてしまいがちです。こまめに気象情報を確認し、速やかに地上に移動できるようにしておきましょう。

⑤ 上流にダムのある河川の近くに住んでいる場合は、ダムの水位情報を確認するようにしましょう。大雨が長時間にわたって降り続くと、ダムは決壊を防ぐために放流を始める場合があります。

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