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九州南部で土砂災害の危険度高まる あす9日にかけて九州北部も線状降水帯発生恐れ


動きの遅い台風6号の影響が長く続いている九州南部には、台風本体の活発な雨雲がかかり始め、雨が強まっています。午後2時30分現在、鹿児島県と宮崎県に「土砂災害警戒情報」が発表中で、土砂災害の危険度が高まっています。災害に厳重な警戒が必要です。

●九州南部 土砂災害の危険度高まる 更なる大雨に厳重警戒を

動きの遅い台風6号の影響が長く続いている九州南部には、台風本体の活発な雨雲がかかり始め、雨が強まっています。
屋久島町北部付近では、解析雨量で午後1時30分までに、約90ミリの「猛烈な雨」となっています。

午後2時30分現在、鹿児島県には屋久島町に、宮崎県には諸塚村、美郷町、日之影町を対象に「土砂災害警戒情報」が発表中です。災害の危険度が高まり、避難が必要となる危険な状態となっています。
土砂災害、浸水害、洪水害の危険度に関しては、気象庁ホームページにある「キキクル」(危険度分布)で最新の情報を確認するようにし、危険度が高まっている場合は、山の斜面や崖など、危険な場所には決して近づかないようにしてください。

●今夜から九州北部でも「線状降水帯」発生の恐れ

今夜からあす9日にかけては、九州南部だけでなく九州北部にも「線状降水帯」が発生する恐れがあります。
線状降水帯が発生すると、大雨災害のリスクが急激に高まるため、厳重な警戒が必要です。
九州ではこれから更に風も強まり、大荒れの天気となるでしょう。暗い時間帯の外出は控えてください。屋内では窓から離れるなど暴風に厳重に警戒し、安全な場所でお過ごしください。

また、台風6号は速度が遅いため、この先も10日頃にかけて影響が長引く恐れがあります。自治体が発表する情報などに注意してください。

●線状降水帯が発生すれば予想降水量上回る恐れも

<大雨>
線状降水帯が発生した場合は、局地的に予想降水量よりも、さらに雨量が増える恐れがあります。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。

西日本から東日本の太平洋側では、台風周辺の湿った空気が流れ込むため、台風が近づく前から断続的に非常に激しい雨や激しい雨が降るでしょう。台風の速度が遅いため、特に南東斜面にあたる地域では、総雨量が8月の平年の月降水量を大きく超える大雨となるおそれがあります。

9日12時までの24時間に予想される雨量(多い所)
九州南部 400ミリ
九州北部地方、奄美地方 300ミリ
四国地方 250ミリ
東海地方 200ミリ
近畿地方 150ミリ

10日12時までの24時間に予想される雨量(多い所)
九州北部地方、九州南部、四国地方 300から400ミリ
東海地方 200から300ミリ
奄美地方、近畿地方 100から200ミリ

11日12時までの24時間に予想される雨量(多い所)
四国地方、近畿地方、東海地方 100から200ミリ
九州北部地方、九州南部 100から150ミリ

<暴風・高波>
九州南部・奄美地方や九州北部地方では、あす9日にかけて海上を中心に猛烈な風が吹いて、うねりを伴った大しけとなる所があるでしょう。
四国地方でも9日にかけて非常に強い風が吹いて、大しけとなる所があるでしょう。

8日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
九州南部、奄美地方 30メートル(40メートル)
九州北部地方 25メートル(35メートル)
四国地方 20メートル(30メートル)

9日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
九州北部地方、九州南部、奄美地方 30メートル(40メートル)
四国地方 23メートル(35メートル)

10日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
九州北部地方 25から29メートル(35から45メートル)
四国地方 20から24メートル(25から35メートル)

8日に予想される波の高さ(うねりを伴う)
九州南部、奄美地方 8メートル
四国地方、九州北部地方 6メートル

9日に予想される波の高さ(うねりを伴う)
九州南部、奄美地方 8メートル
四国地方、九州北部地方 7メートル

10日に予想される波の高さ(うねりを伴う)
九州北部地方 7メートル
九州南部、奄美地方、四国地方 6メートル

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