台風6号は来週の中頃に、中国地方を縦断する恐れがあります。台風が接近すると暴風や大雨で身動きが取れなくなります。前もって台風に備えておく必要があります。
●台風6号 来週中頃に中国地方へ接近・上陸の恐れ
今日4日(金)午後3時現在、大型で強い台風6号は、東シナ海でゆっくりとした早さで東寄りに進んでいます。6日(日)には奄美群島へ進み、暖かな海水上で再び勢力を強めながら7日(月)朝には九州の南へ進む見込みです。その後進路を北寄りに変えて8日(火)から9日(水)には西日本に接近するでしょう。
予報円はまだ大きく、この後豊後水道を通り中国地方へ接近、上陸し、縦断する恐れもあります。
●来週初めまでは猛暑 来週中頃は大荒れの天気に
中国地方は6日(日)頃までは大体晴れるでしょう。強い日差しが照り付けるため、午後は大気の状態が不安定となり、にわか雨や雷雨の可能性があります。7日(月)から8日(火)は湿った空気の影響で、雲が広がりやすくなり、雨の降る所がある見込みです。
山陰ほど体温超えの危険な暑さとなる見込みです。
9日(水)から10日(木)は台風6号の影響で雨や風が強まり、大荒れの天気となる恐れがあります。
●台風が接近する前までに備える
【大雨】中国地方は台風本体の雨雲がかかる可能性があり、大雨になる恐れがあります。
【暴風】台風の中心が予報円内に進んだ場合、中国地方は、風速25m/s以上の暴風域に入る可能性があります。
【高潮】台風の中心付近が近いほど、吸い上げ効果や吹き寄せ効果により、潮位が高くなります。沿岸部を中心に高潮に注意、警戒が必要です。
台風が接近する前までに、窓や雨戸の補強をしておいてください。
側溝に枯葉やゴミが溜まっていると、雨水がうまく流れず、溢れ出す可能性があります。取り除いておいてください。
家の周りやベランダなどにある飛ばされそうなものは、しっかりと固定するか、室内にしまいましょう。
浸水に備えて、土のうなどを用意しておいてください。
最新の気象情報を確認し、停電や断水になったときのために、懐中電灯や携帯電話用充電器、携帯ラジオ、非常用食料、飲料水など備えておいてください。旅行を考えている方は、公共交通機関の運行情報などを、前もって確認しておく必要があります。
台風は急激に雨や風が強まるため、避難したくても身動きが取れなくなります。前もって備えておくこと、危険な場所から避難しておくことが大切です。