大型で非常に強い台風6号は東シナ海でUターンして東へ進むため、沖縄地方や奄美地方では荒天が長引く恐れがあります。その後の台風の進路予想にはまだ幅があるような状況ですが、来週は西日本や東日本に接近する恐れがあります。
●台風6号 Uターンで沖縄地方や奄美地方は影響が長引く恐れ
台風6号は、3日(木)は東シナ海を西北西へ進みますが、その後、向きを変えて、4日(金)から6日(日)頃にかけて強い勢力を維持したまま東に進むでしょう。台風がUターンして再び近づくため、沖縄地方では6日(日)頃にかけて、大荒れの天気となる恐れがあります。いったん雨や風が弱まっても、また強まる可能性があり、油断できません。暴風や高波、大雨、高潮に厳重な警戒が必要です。
奄美地方は5日(土)頃から、さらに風が強まり、暴風となる見込みです。早めの台風対策をなさってください。高波や高潮にも警戒が必要です。
●来週 西日本や東日本に接近の恐れも
台風6号が予報円の中心を進んだ場合、強い勢力のまま7日(月)は九州の南に、8日(火)は四国沖へ進むでしょう。
その後の台風の進路予想はまだ幅があるような状況です。海外や日本の予測モデルでは、西日本付近を北上するものや、本州の南を東よりに進むもの、東日本から北日本付近を進む予想となっているものもあります。台風の進路は不確実性が大きいものの、来週は西日本や東日本、北日本に接近する可能性があり、注意が必要です。
台風が近づく前から台風周辺の湿った空気が流れ込むため、来週前半にかけて西日本の太平洋側を中心に大雨となる恐れがあります。台風の進路によっては風も強まり、荒れた天気となるでしょう。東日本や北日本でも台風の直接的な影響を受ける可能性があり、最新の台風情報に注意が必要です。
また、太平洋側の海上はうねりを伴って波が高くなるでしょう。海水浴シーズンですが、海のレジャーはご注意ください。
日が経つにつれて、次第に台風の進路予想の幅は小さくなりますので、最新の台風情報をご確認ください。
●お盆休み期間の天気は?
12日(土)以降は九州から近畿にかけてはおおむね晴れるでしょう。東海から東北は雲が広がりやすく、雨の降る日が度々ありそうです。北海道もすっきりしない天気でしょう。沖縄は強い日差しが照り付ける日が多くなりそうです。
この先2週間の最高気温は平年並みか高く、厳しい暑さの日が多いでしょう。40℃に迫るような極端な暑さは収まりますが、蒸し暑さは続きますので、引き続き熱中症にご注意ください。
●高波に注意 台風が離れていても 海には近づかないで
台風が近づくと波が高くなり、台風の中心付近では、波の高さが10メートルを超えることもあります。沿岸部では、大雨や暴風だけでなく、高波にも注意が必要です。
そこで、台風が近づいている時に、絶対にやってはいけないことは、海に近づくことです。海の様子を見に行ったり、サーフィンや釣りを楽しんだりすることは、高波にさらわれる恐れがありますので、とても危険です。
また、台風から離れていても、油断はできません。天気は穏やかなのに、台風から発生した「うねり」が届いて、急に高波が打ち寄せることもあります。波浪警報や波浪注意報が発表されている時には、むやみに海に近づかないでください。