きょう26日、全国の猛暑日地点数は今年最多に。最も気温が上がったのは埼玉県鳩山町で39.7℃で、全国7地点で39℃以上を観測しました。都心は37.7℃まで上がり、7月の猛暑日日数が8回目に(7月として過去最多を更新)。あす27日も災害級の猛暑に厳重警戒を。
●きょう26日 猛暑日地点数が今年最多 全国7地点で39℃以上
きょう26日、日本付近に張り出す高気圧の勢力が強い状態が続き、各地で猛烈な暑さとなりました。
全国の最高気温が35℃以上の猛暑日地点数は、全アメダス地点の約4割にあたる220地点以上となり、今年最多となりました。
特に気温が上がったのが、関東や東海の内陸部で、埼玉県鳩山町で39.7℃まで上がりました。
全国の7地点で39℃以上を観測する異常な暑さとなりました。(埼玉県鳩山町39.7℃、群馬県伊勢崎市39.4℃、愛知県豊田市と岐阜県多治見市で39.2℃、埼玉県熊谷市、越谷市と岐阜市39.1℃)
東京都心では午後2時20分に37.7℃を観測し、今年一番の暑さとなりました。
都心はきょう26日で、今月8回目の猛暑日となり、7月の猛暑日日数は過去最多記録を更新しました。
京都市で38.9℃、名古屋市で38.2℃、岩手県釜石市で37.7℃を記録するなど、各地で今年一番の暑さとなりました。
●あす27日も災害級の猛暑
きのう25日、きょう26日と関東では2日間連続して、40℃近い暑さを観測していますが、猛暑が続き、熱が蓄積されるため、あす27日も危険な暑さになることは、避けられないでしょう。
朝から強い日差しが照りつけて、午前中の早い時間から猛烈な暑さになりそうです。
九州から関東甲信、東北南部にかけての広い範囲で35℃以上の猛暑日となり、内陸部では体温を上回る暑さになる所も。
連日の暑さで疲労を感じられる方も多いと思います。
睡眠時間をしっかり確保するなど、体調を整えることも熱中症対策になります。涼しい場所で休息をとるようにしてください。
●来週にかけて内陸部では40℃に迫る所も 危険な暑さに厳重警戒
この先一週間の予想気温を見ても、来週初めにかけて関東から九州にかけて連日35℃以上の猛暑日となるでしょう。
東京都心はこの予想通りに猛暑日が続くと、来週にも年間「猛暑日」日数の最多記録に迫る可能性があります。
※昨年2022年が年間の猛暑日が過去最多で16日間
内陸部では、来週初めにかけて37℃以上の命に関わる危険な暑さが続く見込みです。
時間を問わず、万全な暑さ対策を行って、熱中症にかからないようにしてください。
暑さに弱いお子さんやお年寄りの方にはいつも以上に気を配って、声掛けを行うようにしましょう。
屋外での運動ができる暑さではありません。命に関わる災害級の暑さになっていますので、部活動などは指導者が率先して、控えるように促す必要があるでしょう。
●熱中症を引き起こす条件
熱中症は、誰でも発症するおそれがあり、引き起こす条件は、大きく3つ挙げられます。
1つめは「環境による条件」です。その日の気温が高いだけでなく、急に暑くなった日や、熱波の襲来も危険です。また、湿度が高い、風が弱い、日差しが強いといった気象条件も、熱中症を引き起こします。締め切った室内や、エアコンがない所といった環境も、熱中症には特に注意が必要です。
2つめは「体による条件」です。高齢者や乳幼児、体に障害がある方は、周りの方が特に気をつけてあげてください。肥満や持病(糖尿病、心臓病、精神疾患など)のある方も、熱中症にかかるリスクが高まります。低栄養状態、脱水状態の方は、体にこもった熱を、効率良く体の外へ逃がせなくなるおそれがあります。二日酔いや寝不足などの体調不良でも、熱中症にかかりやすくなってしまいますので、ご注意ください。
3つめは「行動による条件」です。激しい運動をしたり、慣れない運動をしたりすると、体内で熱が発生しますが、その熱が体の中にこもったままだと、熱中症にかかりやすくなります。長い時間の屋外作業や、水分補給がしにくい状況も、熱中症を引き起こす原因になりますので、十分お気を付けください。