きょう15日、関東甲信地方に雨雲が流れ込み、東京都心も雨脚が強まっています。今夜にかけて雨の範囲が広がり、帰宅時間帯は広く本降りに。あす16日にかけて内陸部中心に「非常に激しい雨」や「警報級大雨」となる恐れも。朝の通勤通学の時間帯も大雨に注意、警戒が必要です。
●きょう15日 帰宅時間帯は本降りの雨 内陸部では「滝のような雨」も
きょう15日、関東甲信地方に雨雲が流れ込み始めています。東京都心など南部でも雨脚が強まってきました。
午後2時までに長野県開田高原では1時間に21.0ミリの土砂降りの雨を観測しました。
このあと夜にかけて雨の範囲が広がる見込みです。
帰宅時間帯は、関東甲信地方の広い範囲で本降りの雨となるでしょう。また、内陸部ほど雨雲が発達しやすく、局地的には「非常に激しい雨」が降る恐れがあります。道路が一気に冠水したり、川のようになることもあるため、雨の降り方に注意が必要です。
●あす16日 通勤通学時間帯も「非常に激しい雨」に注意 「警報級大雨」となる恐れ
あす16日にかけて、関東の上空を強い寒気が通過するため、大気の状態が非常に不安定となります。
関東甲信地方は、あす16日の午前中にかけては広い範囲で断続的に雨が降るでしょう。
内陸部を中心に、局地的には「非常に激しい雨」が降ったり、都市部でもバケツをひっくり返したような「激しい雨」が降ることもありそうです。また、落雷や竜巻などの激しい突風の恐れがありますので、屋外は天気の急変に十分ご注意ください。
また、大雨の警報が発表される可能性が、栃木県、群馬県、茨城県北部、長野県で「中」程度あると予想され、「警報級大雨」となる恐れがあります。朝の通勤通学の時間帯も大雨に注意、警戒してください。
きのう14日、局地的に大雨が降った影響で「土砂災害警戒情報」が発表された栃木県では、特に雨の降り方に注意してください。
あす16日は、午後も所々でザっと雨が強まるでしょう。
土砂災害のリスクが高い場所にお住いの方は、大雨の情報に注意して、安全な場所でお過ごしください。
●非常に激しい雨って どんな雨?
非常に激しい雨は、1時間雨量が50ミリ以上~80ミリ未満の雨を表しています。これは、滝のように降る雨で、ゴーゴーと降り続くイメージです。また、傘は全く役にたたないレベルで、木造住宅の屋内では、寝ている人の半数くらいが雨に気づくほどです。外では水しぶきで、あたり一面が白っぽくなり、視界が悪くなるため、車の運転は危険です。
なお、1時間に50ミリの雨というのは、雨水が別の場所に流れず、そのまま、たまる状態だと、降った雨が50ミリの高さになるくらいです。1時間に50ミリの雨が、1平方メートルに降ると、50リットルの量になります。例えば、傘を開いた面積がおおむね1平方メートルなので、1時間、傘をさしていると、牛乳パック50本分もの雨が、傘にあたることになるのです。
ただ、実際は、まわりの雨水が集まると、その地点に降った雨の量よりも多く、水がたまることもあります。非常に激しい雨が降ると予想される所では(非常に激しい雨が降った所では)、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫に、十分ご注意ください。
●街中でゲリラ豪雨(局地的な大雨)が発生 避難のポイントは
ゲリラ豪雨(局地的な大雨)が街中で発生すると、アスファルトなどによって水はけが悪いために、思わぬ所に水が溜まる恐れがあります。そこで、避難の際は、次の3つのことに注意が必要です。
①雨宿りをする際は、建物の地下室や、地下街などではなく、建物の1階以上の場所を選びましょう。橋の下も、川が増水する恐れがありますので、絶対に避けて下さい。
②浸水した道路を歩く時は、とても危険です。水の流れに足をとられてしまう恐れがあるだけでなく、足元が見えないので、側溝やマンホールに落ちてしまう可能性もあります。やむを得ず、水の中を歩く場合は、棒などで足元を確認しながら進みましょう。
③アンダーパスなど低い所を通る道路では、車が水につかると、水圧によって、ドアが開かなくなることもあります。運転の際は、なるべく低い所を通る道路を避けるよう、心がけてください。