きょう14日の朝は、所々に発達した雨雲がかかり、関東や東海、中国地方や沖縄で激しい雨の降った所がありました。日中はいったん雨がやむ所もありますが、午後を中心に再び雨雲や雷雲が急発達するでしょう。局地的な激しい雨、落雷、竜巻などの激しい突風、ひょうに注意が必要です。
●朝は1時間に30ミリ以上の激しい雨も
きょう14日も、湿った空気や上空の寒気の影響で、引き続き大気の状態は不安定です。朝から所々に発達した雨雲がかかり、通勤通学の時間帯に雨脚の強まった所もありました。1時間雨量は、愛知県豊田市34.0ミリ、島根県安来市31.0ミリ、群馬県館林市30.0ミリと、局地的に激しい雨を観測。梅雨前線が停滞している沖縄も雨や雷雨となり、多良間空港では1時間に44.0ミリの激しい雨が降りました。
午前9時半現在は、関東南部の風がぶつかり合っているエリアで、雨雲が発達しています。局地的に非常に発達している積乱雲があり、突風や竜巻が発生する可能性が高まっています。
●急な激しい雨や落雷、突風、ひょう注意
北海道から九州にかけては、日中はいったん雨がやむ所もありますが、油断大敵です。気温の上がる午後を中心に再び雨雲や雷雲が急発達し、雷を伴って道路が川のようになるほど激しい雨が降る所もあるでしょう。車でお出かけの方は道路の冠水にご注意ください。また、発達した雨雲や雷雲の下では、竜巻などの激しい突風が吹くことも考えられます。
沖縄は梅雨前線の影響で雨の降りやすい状態が続くでしょう。激しい雨や雷雨となる所もあり、先島諸島では局地的に非常に激しい雨が降りそうです。雨雲の発達具合によっては警報級の大雨となるおそれがありますので、最新の情報をご確認ください。
●竜巻の発生しやすい気象状況
竜巻が発生しやすい気象状況になると、気象庁は「竜巻注意情報」を発表して、注意を呼びかけます。また、「雷注意報」が発表されている時や、天気予報で「大気の状態が不安定」とコメントする場合も、竜巻が発生しやすくなります。ただ、屋外にいる時など、「竜巻注意情報」や「雷注意報」の情報を得ることができない場合もあります。竜巻が発生するのは「発達した積乱雲の下」ですので、普段から、積乱雲が近づく前触れを覚えておきましょう。
①昼間なのに真っ黒い雲が近づき、周囲が急に暗くなる。
②ゴロゴロという雷の音が聞こえたり、雷の光が見えたりする。
③ヒヤッとした冷たい風が吹く。
また、大粒の雨が降りだしたり、ひょうが降りだしたりします。ただ、竜巻の前に、これらの前触れが必ず発生するとは限りませんし、ハッキリしない場合もあります。少しでも異変を感じたら、早めの避難が必要です。