3月に入り、季節先取りの暖かさが続いています。3月11日までの10日間平均気温は、全国的に平年より高くなりました。高温傾向が続き、東京のソメイヨシノの標本木は、つぼみの先がピンク色になり、早くも開花が近づいています。
●3月上旬は広く高温傾向
3月に入り、季節先取りの暖かさが続いています。
上の図は3月2日から3月11日の10日間平均気温の平年差です。全国的に平年より高く、北海道や本州では平年より3℃以上高い赤い表示の所が多くなっています。東京都心の10日間平均気温は12.5℃と平年より4.4℃も高くなりました。
●早い桜シーズン到来か
上の写真は3月12日9時頃の靖国神社にある東京のソメイヨシノの標本木のようすです。つぼみの先がピンク色になり、早くも開花が近づいていることが分かります。
●桜の開花・満開はいつ?
3月に入り、全国的に気温が高く推移しており、桜の開花は平年より早い所が多くなるでしょう。日本気象協会の最新の桜の開花予想では、3月16日には東京や福岡、高知で開花し、桜(ソメイヨシノ)前線がスタートしそうです。3月17日には横浜、宮崎など、3月18日には名古屋、熊谷などでも開花し、各地で平年より早い桜シーズンの到来となる見込みです。
満開日も全国的に平年より早くなるでしょう。3月下旬には九州から関東の広い範囲と、北陸や長野、東北の一部で満開となり、東京では3月24日に満開となる見込みです。お花見の計画は早めが良さそうです。
●桜の開花日・満開日とは
桜の開花日とは、標本木で5~6輪以上の花が咲いた状態となった最初の日です。なお、胴咲き(枝ではなく幹や根から咲く)による開花は、通常の開花とは異なるプロセスによると考えらえることから、5~6輪に含まれません。
桜の満開日とは、標本木で80%以上のつぼみが開いた状態となった最初の日をいいます。(同時に咲いている状態である必要はありません。)
観測の対象は多くの地域でソメイヨシノです。ただ、ソメイヨシノが生育できない地域である沖縄県から名瀬にかけてはヒカンザクラ、北海道地方の一部ではエゾヤマザクラが観測されています。