10日(金)~11日(土)は、南岸低気圧の影響で、関東など太平洋側も雪で積もる可能性あり。来週は降れば雪の目安の寒気が八丈島付近まで南下し、日本海側で再び大雪のおそれ。2月も一時的に強烈寒気が南下するため、今後の動向に注意が必要です。
●10日(金) 南岸低気圧の動向に注意
2月は冬型が続かず、その隙をついて低気圧が度々東進。目先、10日(金)~11日(土)は、南岸低気圧の影響で、関東など太平洋側も雪で、都心など平地でも積もるおそれがあるため注意が必要です。
現時点の資料では、10日は、寒気が残っているところに、西から南岸低気圧が東進してくる見込みです。西日本は10日未明から雨で、山沿いでは雪となるでしょう。関東は、この南岸低気圧が進んでくる前から先行して降水がある見込みです。関東の平地で雪の目安となる、上空1500メートル付近でマイナス3℃がかかるところに、東海沖で異なった風と風がぶつかり雪雲や雨雲が発生。東京都心など平地でも、朝の降り出しから雪となる可能性があります。
関東甲信は、内陸部を中心に10日はほぼ一日雪の見込みです。ピークは10日の昼から夕方で、夜にかけて山梨県を中心に山沿いは30㎝前後の降雪となりそうです。都心でも日中で1㎝程度の積雪になる可能性があります。低気圧が近づく夜は、暖気が入るため、関東の平野部は沿岸部から雨に変わる見込みです。雨で都心の雪も解けそうですが、11日朝は路面の凍結などに注意が必要です。
関東の雪予想は難しく、上空の気温が0.5℃低くなるだけでも、雨予想が雪予想にガラッと変わります。最新の情報をこまめに確認して下さい。
●来週 強烈寒気襲来
来週、13日(月)は再び南岸低気圧が東進。この低気圧が通り過ぎたあと、日本付近は冬型の気圧配置が強まり、強い寒気が流れ込みます。降れば雪の目安の寒気(上空1500メートル付近でマイナス6℃以下)は、八丈島付近まですっぽりと覆う見込みです。
日本海側は再び大雪となり、近畿や東海など太平洋側にも雪雲が流れ込むおそれがあります。
2月も一時的に冬型が強まり、強烈寒気が流れ込む予想です。大雪への備えは、まだ必要となるため、最新の気象情報をこまめに確認して下さい。
●雪に慣れない地域で大雪!注意が必要な場所は?
普段、雪に慣れていない地域の方が、雪道を歩く際、特に注意すべき所は4つあります。
1つめは、歩道橋の上や、橋の上です。地面と接していないので、地面からの熱が伝わりにくく、凍結しても溶けにくいのです。
2つめは、バスやタクシーの乗り降り場所です。人の乗り降りや、車のタイヤによって、雪が踏み固められると、滑りやすくなります。
3つめは、横断歩道です。多くの人や車が通ることで、雪が踏み固められやすくなるだけではありません。特に、白線部分は、水が染み込みにくく、薄い氷の膜が出来やすいのです。
4つめは、地下への出入り口や、建物への出入り口です。靴の底に付着していた雪が、出入り口付近に残っていることもあります。地下へ降りる時は、段差があるため、更に危険です。
10日(金)、関東では今シーズン初めて、都心など平地でも雪が積もるおそれがあります。これらの場所は、特に気を付けてください。