来週は、数十年に一度レベルの強烈寒波が襲来。日本海側は大雪に警戒。太平洋側でも雪の降る所があり、平地でも積雪となる可能性も。全国的に寒さが厳しく、万全の防寒対策が必要に。水道の凍結にも注意を。
●【前半】20日(金)から21日(土) 北海道で暴風雪のおそれ
17日(火)から19日(木)は低気圧や寒気の影響で、北海道は雪が降るでしょう。東北の日本海側や北陸も雪や雨が降りそうです。一方、東北の太平洋側や関東から九州は、広く晴れる見込みです。
20日(金)から21日(土)にかけて、強い寒気が流れ込み、冬型の気圧配置が強まるでしょう。このため、北海道では局地的に雪の降り方が強まり、日本海側を中心に暴風雪となるおそれがあります。東北の日本海側や北陸から山陰でも雪や雨が降り、風が強まるでしょう。電線や樹木への着雪、吹雪による見通しの悪化など、交通機関への影響にご注意ください。
22日(日)から23日(月)は気圧の谷や湿った空気の影響を受ける見込みです。西から雨が降り出し、23日(月)は関東や東北の太平洋側でも雨が降るでしょう。次第に雪に変わる所もありそうです。
最高気温・最低気温ともに、20日(金)頃までは平年並みか平年より高い所が多いでしょう。ただ、21日(土)以降は、平年より低く、厳しい寒さとなりそうです。
●24日(火)頃から強烈寒波 日本海側は大雪に警戒 凍える寒さに
24日(火)から25日(水)頃は、上空5500メートル付近に、数十年に一度レベルの強烈な寒気が流れ込み、その後、しばらく寒気が居座る見込みです。北海道や東北、北陸では断続的に雪が降り、大雪となるおそれがあります。近畿北部や山陰でも雪が降り、太平洋側にも雪雲が流れ込むでしょう。平地でも積雪となる所があるため、積雪や路面の凍結に注意が必要です。昨年12月下旬の大雪に匹敵するほどの大雪となる可能性があります。最新の気象情報をご確認ください。
26日(木)から29日(日)にかけて、日本海側は雪や雨の日が続くでしょう。太平洋側でも雨や雪の降る所がありそうです。
最高気温・最低気温ともに、平年並みか平年より低い日が多いでしょう。24日(火)から25日(水)頃は、各地で猛烈な寒さとなる見込みです。万全な寒さ対策をしてお過ごしください。
●太平洋側でも積雪か 除雪・防寒グッズの用意を
20日(金)以降、日本海側だけでなく、太平洋側でも雪が降り、積雪となる可能性があります。積雪が予想される場合には、以下のような除雪・防寒グッズを早めに用意しましょう。
① 融雪剤やスコップなど除雪用具の確認をしてください。直前に準備しようとすると、手に入らないこともあります。
② 電気やガスの暖房が使えなくなる可能性があります。カイロや湯たんぽ、灯油ストーブなど防寒グッズを用意しておきましょう。
③ 停電時にも情報が得られるように、電池式のラジオやモバイルバッテリーなどがあると安心です。
④ 低温で水道が凍結するおそれもあります。水道の凍結対策や飲料水の備蓄、生活用水用に浴槽に水をためておきましょう。
グッズの使用期限や消費期限は定期的に確認し、積雪に備えるようにしてください。
●水道凍結を防ぐために 事前の対策は?
21日(土)以降、全国的に厳しい寒さとなり、北海道では最低気温がマイナス10℃を下回る日が多いでしょう。本州の内陸部でも冷え込みが強まりそうです。冷え込みが強まると注意が必要なのが「水道の凍結」です。水道凍結を防止するためには、主に次のことが効果的です。
事前に、水道菅の中から、水を抜いておきましょう。水抜栓はいろいろな種類がありますので、あらかじめ使用方法を確認しておき、水抜栓の場所もチェックしておくと、水を抜く作業がスムーズです。
屋外で、むき出しになっている水道管やメーターを、発砲スチロールなどの保温材を使って、専用テープでしっかりと巻き、保温しておきましょう。
それでも、もし、水道が凍結してしまった場合、凍結させたままにしておくと、水道菅の破裂につながることもありますし、解氷のために、蛇口などに、直接、お湯をかけたりするのも危険で、禁物です。必ず、お住まいの自治体に相談するか、水道業者へ修繕作業を依頼してください。