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台風16号 関東は1日夜まで 暴風・高波に厳重警戒 土砂災害のおそれも


1日夕方、関東に最も近づいた台風16号。関東の海上では1日夜にかけて、暴風や高波に厳重な警戒が必要です。また、これまでの大雨により、関東では土砂災害の危険度が非常に高まっている所があります。雨が弱まっても、斜面には近づかないでください。

●台風16号 今夜も関東を中心に警戒が必要

台風16号は、1日金曜14時までは「大型」で「非常に強い」勢力でしたが、15時には「大型」で「強い」勢力になりました。台風の強さのレベルはワンランクダウンして、今後はスピードを上げながら北東へ進む予想ですが、まだ油断はできません。
1日金曜の夜も、関東を中心に、台風への警戒が必要です。

●警戒ポイント ①高波

まず、この先も警戒が必要なのは、高波です。
小笠原諸島では1日金曜夜遅くにかけて、東日本太平洋側から東北太平洋側では2日土曜昼前にかけて、うねりを伴って大しけとなる所があるでしょう。特に、関東では1日夜遅くにかけて、うねりを伴って「猛烈なしけ」となり、高い所では9メートルの波が予想されていますので、引き続き、高波に厳重な警戒が必要です。
一方、伊豆諸島では、1日金曜夜になると、大荒れの天気はおさまってきますが、2日土曜にかけても、まだ波の高い状態が続くでしょう。伊豆諸島では、2日土曜未明にかけて、大しけとなる所がありますので、海の様子を見にいくのは、絶対にやめてください。

●警戒ポイント ②暴風

また、東日本太平洋側や東北太平洋側では、すでに暴風となっています。17時までの最大瞬間風速は、千葉県銚子市で41.8メートル(16時53分)を観測しました。これは、伊豆諸島で観測された値よりも、強い風でした。
太平洋側では、この後も、風の吹き荒れる状態が続くでしょう。東日本太平洋側では1日金曜夜遅くにかけて、東北太平洋側では2日土曜明け方にかけて、暴風となる所がありそうです。関東地方の海上では、1日金曜夜のはじめ頃にかけて「猛烈な風」が吹きますので、暴風に厳重な警戒が必要です。
そして、台風が離れつつある伊豆諸島でも、夜のはじめ頃までは、まだ「非常に強い風」が吹くでしょう。なお、伊豆諸島と関東の沿岸部では、塩害にも、お気をつけください。

●警戒ポイント ③大雨

さらに、台風の中心は、海上を進んでいますが、18時現在、台風周辺の発達した雨雲が本州にもかかっています。
関東では、伊豆諸島よりも雨量の多くなった所がありました。千葉県勝浦市では、17時40分までの12時間降水量が230.0ミリと、平年10月ひと月分(295.2ミリ)の約8割の雨が、たった半日で降りました。
関東では、これまでの大雨により、土砂災害の危険度が非常に高まっている所があります。さらに、1日金曜夜のはじめ頃にかけて、関東の沿岸部を中心に雨が続き、「激しい雨」の降る所があるでしょう。2日土曜18時までの24時間に予想される雨量は、関東や東北の多い所で60ミリとなっています。
土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒を続けてください。雨が弱まっても、斜面には絶対に、近づかないでください。

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