北海道付近は急速に発達する低気圧の影響で7日夜から8日にかけて大荒れの天気となる見込みです。猛ふぶきや吹きだまりによる交通障害、暴風、高波に警戒するとともに、大雪にも十分な注意が必要です。
暴風
沿岸や峠付近、開けた地域など風が吹き抜ける地域を中心に、道内は風に向かって歩くことが困難になり、車もまっすぐ走れなくなるほどの暴風が吹き荒れる恐れがあります。雪を伴い、さらに路肩などに積もっている雪が風に巻き上げられることで、見通しが全くきかなくなる猛ふぶき(ホワイトアウト)となる可能性があります。交通関係は厳重な警戒が必要です。
大雪
雪は道内の広い範囲で降りますが、大雪に対する注意が必要な地域は日によって変わります。
8日明け方にかけての降雪量は、いずれも多い所で釧路や根室地方で40センチ、オホーツク海側は50センチに達するでしょう。低気圧の通過に伴い、低気圧周辺の厚い雪雲が入り、オホーツク海側では低気圧に巻き込む北風による雪雲も加わるため大雪となりそうです。
その後9日明け方にかけては石狩や空知、後志地方で30センチから50センチ、網走地方でさらに20センチから40センチ、根室地方でも40センチに達するでしょう。冬型の気圧配置となり、北よりの風が吹き込む日本海側やオホーツク海側で大雪となる恐れがあります。また、北海道上空には平年より10度以上低い強い寒気が流れ込むでしょう。
高波
風の強まりとともに、沿岸には高波が打ち寄せるでしょう。日本海側南部や太平洋側西部で6メートル、その他の海域でも5メートルに達します。沿岸を走る道路では路面に波が被る恐れがあります。また、オホーツク海では流氷の動きが激しくなり、沿岸に近づく可能性がありますので注意が必要です。
今後とも気象台などから発表される気象情報や、交通機関の運行状況などに十分留意して下さい。