14日(水)は、台風10号が西日本に接近し、四国に上陸する予想です。夜になると大荒れの天気となり、記録的な大雨となるおそれがあります。また、海は広い範囲で大シケとなるだけでなく、大潮の時期と重なるため、高い波に厳重な警戒が必要です。
●台風10号は西日本に接近・上陸へ
きょうからあすにかけて、台風10号が四国に上陸する予想です。西日本では台風が近づくにつれ、だんだんと雨や風が強まるでしょう。特に、九州や四国、紀伊半島は台風本体が接近する前から大雨となるおそれがあり、台風本体による雨も加わると、記録的な大雨となることも考えられます。また、普段は比較的雨の少ない、瀬戸内地方でも雨の量が多くなる予想のため、土砂災害や低い土地の浸水、川の増水などに厳重な警戒が必要です。なお、夜になると九州南部や四国を中心に暴風が吹き荒れ、外に出るのは危険なレベルとなります。避難経路の確認や買い出しは早めに行ってください。
●海に近づくのは控えて
すでに太平洋側の広い範囲に、台風からのウネリが届いています。今後、波はさらに高くなるだけでなく、台風が近づくにつれ海面自体が上昇するため(高潮)、越波による浸水のリスクがより高まります。ちょうど大潮の時期にあたり、佐賀県では台風の影響が加わると海面自体の高さが、最高で標高1.9メートルとなる予想です。これにさらに高い波が加わります。海岸では厳重に警戒して下さい。また、台風から離れた地域でも、波の高い状態が続きます。海に近づくのは控えて下さい。
●東・北日本も広い範囲ですっきりせず
東日本や北日本にも台風周辺の湿った空気が流れ込む影響で、雨の降る所があるでしょう。雷を伴ってザッと降る所もありますので、台風から離れた地域でも空模様にご注意下さい。また、台風の強風域が大きいため、沿岸部を中心に風が強まるでしょう。
●広い範囲で蒸し暑い
最高気温は、九州から東北は33度前後の所が多いでしょう。特に、九州北部や山陰、北陸は35度を超える所もある予想で、危険な暑さとなります。台風による雨や風だけでなく、暑さにも警戒が必要です。