きのう九州に上陸した台風8号は午前9時に熱帯低気圧に変わりました。ただ、湿った空気の塊として今週末には、北海道や東北でまとまった雨を降らせる可能性がありますので、引き続き予断を許さない状況です。一方で、日本の南には2つの台風の渦が鮮明になってきています。今後、発達した状態に日本付近に近づく恐れがあるため、これらの動向にも注意が必要です。
●台風9号情報
7日正午現在、台風9号は沖縄の南にあって、ゆっくりした速さで北北西へ進んでいます。中心付近の最大風速が35メートル、中心から半径500キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いている“大型"で“強い"台風です。今後は北西方向へ進み、あす8日から9日金曜日にかけて先島諸島に接近する見込みです。
●台風10号情報
7日正午現在、台風10号は小笠原近海にあって、1時間におよそ15キロの速さで北北西へ進んでいます。中心から半径560キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いていて、“大型"の台風です。今後も海水温の高い領域をゆっくりした速さで北寄りに進み、あす正午には“強い"勢力に、10日土曜日午前9時には“非常に強い"勢力に発達するとみられます。特徴としては動きが遅いため、小笠原諸島では影響が長引くこと。台風から離れていても、太平洋側沿岸にはうねりが入り、波が高くなるということです。
●週間予報(関東・東海)
関東・東海のこの先の予報を見ると12日月曜日は宇都宮、千葉、東京など関東では雨の予想です。13日火曜日と14日水曜日は曇り。静岡や名古屋など東海地方に関しては12日から曇りマークが並びます。ただ、台風10号が予想進路の西側を通ることになると今後の予報がガラッと変わる可能性があります。土曜日からの3連休や来週のお盆休みにふるさとや行楽地で過ごす方が多いですが、交通の足に影響が出る可能性があります。今後の台風情報に十分ご注意ください。