14日にようやく初雪の観測が行われた北海道ですが、稚内では統計史上最も遅い初雪となるなど、今シーズンは記録的に初雪が遅れています。
地図に示した通り、各地の初雪の遅い記録ですが、札幌の11月20日や室蘭の11月23日、帯広の11月24日など、記録に迫っている地点が多くなっています。
この先一週間以内にも、更なる遅い初雪記録が生まれるかもしれません。
●札幌は今日雪がなければ128年ぶりの記録
北海道は、先月から偏西風の蛇行によって南から暖かい空気が流れ込みやすい状態が続き、初雪が記録的に遅くなっています。
14日に北海道内で今季初めての初雪の観測がありましたが、稚内は1938年の統計開始以来、最も遅い初雪となりました。
また、旭川は1888年からの統計史上2番目の遅さに、網走は1889年の統計史上9番目に遅さになるなど、その他の地点も滅多にない遅い初雪となっています。
その他の地点では今日(18日)午前9時の時点でも未だに初雪が観測されていません。
札幌の初雪の最も遅い記録は11月20日で、2番目に遅い記録が11月18日。現時点ですでに統計史上2位タイの記録となっていますが、
もし今日も札幌で雪が降らなければ、11月20日までずれ込んだ1890年以来の遅さとなり、実に128年ぶりの出来事となります。
●明日は帯広で初雪か
明日(19日)は上空の寒気は弱まりますが、それでも内陸では平地でも雪の降る所がありそうです。
旭川だけでなく、帯広周辺でも雪になる時間があり、明日は帯広で初雪となる可能性があります。
もし11月19日に帯広が初雪となると、一番遅い記録ではありませんが、1892年の統計開始以来5番目に遅い初雪で、十分に記録的なものと言えます。
札幌については明日中に雪が観測されなければ、稚内に続き、札幌も統計史上最も遅い初雪となりますが、
明日の札幌中心部は降るものは雨となる見込みで、初雪は11月20日以降となる可能性が高くなっています。
また、函館や室蘭、釧路の雪は今週後半以降となりそうで、週末までずれ込むと室蘭でも最も遅い初雪となります。
この冬は、ただ記録に残るだけでなく、後々「あの冬の雪は本当に遅かった」などと語り継がれるほどの季節になるかもしれません。