今晩(3日夜)は、宇宙ステーションが北海道上空を通過し、地上からもとても見やすい好機です。地球に大接近している火星にも負けないくらいの明るさで北の空を通過します。今晩8時40分頃、北の空に注目しましょう。
●火星にも負けない明るさ
国際宇宙ステーションは、地上からおよそ400キロの高さにあり、地球を約90分に一回の速さで回っています。しかしサッカー場くらい大きさがあるため、太陽の光をうけて輝く姿が地上からもよく見えます。
その明るさはちょうど地球に最接近している火星と同じくらいの輝きです。十分な明るさがあるため、空が開けてさえいれば街中でも見ることはできるでしょう。
●いつ頃見えるの?高さや方向は?
今晩(3日夜)は午後8時40分前後に稚内から網走付近の上空を通過して行くため、北海道では絶好の観測日和となります。
各地とも午後8時38分頃にはおよそ北西方向の空に現れ、その後急に明るさを増しながら北の空へとのぼり、午後8時40分頃最も高く、明るく輝きます。北海道各地での最も高くのぼる方向とおおよその高さをまとめてみましたので、参考にしてください。
●気になる天気は?
稚内から旭川、札幌など日本海側はよく晴れるでしょう。函館や釧路、帯広など太平洋側や網走などオホーツク海側では次第に雲が広がってきますが、空を覆い尽くす雲ではなさそうです。
なお、夜は多少風もあり、日中に比べて少しひんやりするかもしれません。気になる方は軽く羽織るものがあると良いでしょう。たった2分から3分間の出来事ですが、準備して楽しみましょう。