2日は、梅雨前線が日本海から北陸、東北南部付近に停滞しました。前線付近や前線の南側では局地的に雨雲が発達して、激しい雨も降りました。3日は、梅雨前線の活動がさらに活発なるでしょう。北陸や東北では大雨となるおそれがあります。土砂災害、川の増水や氾濫、低い土地の浸水に一層の警戒が必要です。
●北陸や東北で大雨のおそれ
3日も、梅雨前線の位置はほとんど変化はなく、日本海から北陸、東北南部付近に停滞するでしょう。前線に向かって暖かく湿った空気の流れ込みが強まるため、前線の活動が活発になる見込みです。北陸や東北では断続的に発達した雨雲がかかり、大雨となるおそれがあります。3日18時までの24時間に、多い所で、北陸と長野県で250ミリ、東北で180ミリを予想しています。その後も雨が続いて、雨の量が多くなるでしょう。北陸や東北の7月は、かつての新潟・福島豪雨(2004年、2011年)や福井豪雨(2004年)、局地的大雨で石川県金沢市を流れる浅野川の水があふれ住宅地への浸水被害(2008年)が出るなど、災害に見舞われることの多い月でもあります。土砂災害、川の増水や氾濫、低い土地の浸水に一層の警戒が必要です。一方、日差しのでる関東から九州にかけても変わりやすい天気で、急な雨や雷雨にお気をつけください。
●今週 梅雨前線+台風3号=全国的に大雨?
2日の午前9時に、沖縄の南で台風3号が発生しました。午後3時現在、沖縄の南を時速30キロの速さで北西に進んでいます。中心気圧は1002hPa、中心付近の最大風速は毎秒18メートルとなっています。この後、3日明け方にかけて、沖縄の先島諸島(石垣島や宮古島など)にかなり接近するでしょう。2日夜遅くから先島諸島では、毎秒20メートル以上の非常に強い風が吹き始め(何かにつかまっていないと立っていられないくらい)、海上の波の高さは5メートルとしける見込みです。また、局地的に非常に激しい雨の降るおそれがあります。この後、台風の中心が予報円の中心を進んだ場合、3日の日中には東シナ海を北上し、4日には対馬近海、5日には新潟県付近に達する予想です。この間、日本付近には梅雨前線が停滞するため、全国的に大雨や荒れた天気となるおそれがあります。最新の台風進路や気象情報をこまめにチェックするようにしましょう。