
<運命の日>
22日に行われるプロ野球ドラフト会議(午後4時50分開始予定)に向け、東北の高校・大学の注目選手を紹介する連載「運命の日」。最終回の今回は、3選手を紹介します。
◇ ◇ ◇
U15台湾代表を経験し、走攻守・三拍子そろったオールラウンダーの盛岡大付・許定捷外野手(3年)は、海を越えてかなえる夢への吉報を待つ。
小学校中学年の頃、テレビに映るソフトバンク柳田の姿に「レベルが高い、この世界で輝きたい」。日本のNPBに憧れを抱いた。つかみとったU15台湾代表では「手を抜いたら(他の選手に)超えられるという緊張感をもって練習に取り組めるようになりました」と意識改革した。
21年の甲子園に出場した「強打の盛付」に魅力を感じ、母国を離れプレーすることを決意。同校のスローガン「一瞬懸命」を体現する環境に身を置き、何事にも全力を注ぐ姿勢を人一倍貫いた。関口清治監督(49)も「周りの手本になる選手」とそのひたむきさを買う。
中学まで内野手だったが強肩・俊足を生かせる外野手に。一時は最速141キロ右腕としてもマルチな才能を発揮。強みだった打撃も、ウェートトレの取り組みが奏功し飛距離も増した。守備、走塁、体の強さも備わり「バランスのいい選手と自分でも言えるようになりました」と成長を感じ取っている
憧れた甲子園には届かずとも「それも原動力に」。現在は速球対応の打撃練習、ダッシュメニューを増やすなど、オールラウンダーとしての価値を高めている。「プレーはもちろん、一生懸命な姿に感動してもらえるような選手になりたい」。夢を与えられるステージを目指す。
◆許定捷(きょ・ていしょう)2008年(平20)6月14日生まれ、台湾・台東市出身。小学3年生から野球を始め、卑南國民中2年、3年時には全国大会で準優勝。U15台湾代表に選出され、アジア選手権の優勝に貢献した。盛岡大付では1年秋からベンチ入り。2年春の県大会では優勝に貢献した。174センチ、78キロ。右投げ左打ち。
