
バルセロナにチェルシーから、スペイン代表MFフェルミン・ロペス(22)獲得に向けた正式オファーが届いたとスペイン紙スポルト電子版が26日に報じた。
バルセロナは依然としてサラリーキャップ(選手の契約年数に合わせて分割された移籍金や選手年俸などの限度額)の問題を抱えており、シュチェスニーやバルドグジなどをスペインリーグに選手登録できていない。この状況下、チェルシーからフェルミン獲得に向け、移籍金5000万ユーロ(約85億円)の正式オファーを提示されたとのことだ。
同紙によると、登録問題を解決するために高額の移籍金が得られる選手放出が必須と考えているクラブと、フェルミン残留を希望するフリック監督の意見が衝突しているとのことだ。選手本人はバルセロナでのプレー継続の意思を表明している。
このオファーを受け入れた場合、短期的な財政問題を解決できるため、クラブは現在、フェルミンの移籍を検討中だという。しかし同紙は、5000万ユーロ(約85億円)の移籍金はクラブの財政面にとって大きな助けになるものの、フェルミンの将来性を考えると、プレー面で大きな代償を払うことになると伝えている。(高橋智行通信員)