
<巨人2-4DeNA>◇24日◇東京ドーム
巨人リチャード内野手(26)が衝撃の看板直撃弾でキャリアハイの8号に到達した。
4点ビハインドの5回2死、DeNA先発竹田の初球を豪快に振り抜き、左中間席後方に設置されている「太田胃散」の看板に直撃させた。ベンチに戻るとナインから「100万! 100万!」と声をかけられ、賞金の存在に気づいたという。リチャードは「いいホームランでしたね。調子とかじゃなく、練習していることを試合で出そうとしているだけです」と謙虚に振り返った。
前日はハーフスイングで三振するなど3打数無安打。この日は試合前に阿部慎之助監督(46)から「ハーフスイングとか、しょぼいことすんな。もっと豪快に振っていけ」と助言を受け、全打席で積極的にフルスイングを心掛けた。第1打席はDeNA竹田特有のタイミングの取り方に苦戦したが、第2打席でしっかり合わせた。打球速度185キロ、飛距離147メートル、角度25度、最高到達点28メートルとメジャー級の弾道を描いた。
賞金100万円の使い道を問われると「この前、西麻布でキャビー(キャベッジ)夫妻と僕の家族でご飯に行ったとき、会計が22万円ぐらいしたんですよ」と明かした。カードが使えず「父ちゃんお願い!」と頼み、父が支払ってくれたため「とりあえず返します」と返済にあてるという。続けて「あとの78万はいい使い方ができたら」と振り返った。
食事会は父親がキャビーに興味を持っており、誘ったら快く来てくれたことがきっかけ。「アメリカの話だったり、キャビーも父ちゃんに興味があったり。たわいもない話です」。ロマン砲と期待されてきた26歳は、充実感あふれる表情で振り返った。