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【日本ハム】伊藤大海「愉しいゲームだった」勝利呼ぶ9回11K無失点 中指つっても気迫の129球


日本ハム対ソフトバンク 5回表ソフトバンク2死、周東を三振にとり叫ぶ伊藤(撮影・黒川智章)

<日本ハム1-0ソフトバンク>◇24日◇エスコンフィールド

日本ハム伊藤大海投手(27)の熱投が、サヨナラ勝ちでの同一カード3連勝を呼び込んだ。ソフトバンク・モイネロとの息詰まる投手戦は、9回129球を投げて7安打、11奪三振無失点。8回途中に右手中指がつるアクシデントに見舞われたが、続投して「0」を並べた。次回登板は間隔を空けて火曜日にまわり、9月9日に再びソフトバンク戦(エスコンフィールド)で投げる可能性も浮上した。

   ◇   ◇   ◇

「…たぶん今日僕勝ちついてなくないですか?」。お立ち台に上がった伊藤が、スタンドを笑わせた。「リーグトップ13勝!」とインタビュアーが勘違いするほど、圧倒的な存在感でマウンドに君臨した。モイネロとの投げ合いは9回129球を投げて無失点。「今までの野球人生ではなかなかないぐらい、愉しいゲームだった」と充実感を漂わせた。

8回1死、周東へ2球目を投じたところで、右手中指がつった。一度ダッグアウトに下がり、場内は騒然となったが続投。川瀬に二塁打を浴びて2死一、二塁のピンチを背負ったが、山川を遊ゴロに仕留めて切り抜けた。負傷後に投げた27球中、21球が直球。「変化球だと、100%で投げきれるかっていうと、そういう感じではなかった」。多彩な球種を操る伊藤の生命線でもある中指の異変。万全じゃない中で、それでも9回まで投げきったことに価値があった。

思い出していたのは、苫小牧駒大(現北洋大)の恩師・大滝監督の言葉「粘り強さは気迫から」。20年秋にはエースとして北海道6大学リーグを制したが、「それしか言われてなかったですね。大学の時はなかなか点取ってもらえなかったので(笑い)」。100球を超えて中指が思うように動かず、打線の援護がなくても、気持ちは最後まで切れなかった。新庄監督も「3勝ぐらいの評価をしたい」とたたえた。

5回には海野、野村、周東を3者連続三振。ふたりを3球三振で仕留め、周東も4球で三振。このイニングの10球はすべてストライク(ファウル含む)と、強力ソフトバンク打線を圧倒した。ただ一方で、ベンチの判断で近藤は2度、申告敬遠で歩かせた。「そこはチームとしての戦い」と納得はしているが、「あそこで勝負できるようなピッチャーになりたいです」と心はさらに燃えた。次回以降はローテを再編し、ソフトバンク戦が組まれている火曜日にまわる可能性も浮上。エースはシーズン最後まで、気迫を込めてマウンドに立つ。【本間翼】

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