
欧州各リーグが本格的に開幕したが、日本代表にけが人が続出している。23日の試合では主力級3人が負傷で途中交代した。
ホッフェンハイムに加入したDF町田浩樹(27)はレーバークーゼン戦に先発して新天地デビューを果たしたが、前半終了間際に負傷して無念の交代。左足を痛めたとみられる。リーズのMF田中碧(26)はアーセナル戦に先発したものの、右膝のけがのため後半13分に退いた。スポルティングのMF守田英正もナシオナル戦に先発したが、けがで前半32分に交代となった。
日本代表のセンターバックはDF冨安健洋がけがで長期間プレーできず、アーセナルを退団。11月の復帰を目指すバイエルン・ミュンヘンのDF伊藤洋輝、トットナムに加入したDF高井幸大もけがで離脱している。加えて町田も負傷。アヤックスに加入したDF板倉滉も移籍後の初戦で足をつって交代しており、万全のコンディションのDFは限られる。
米国、メキシコと対戦する9月の米国遠征を控え、田中、守田のボランチの主力2人も負傷離脱となれば、かなりの痛手。田中の状態についてリーズのファルケ監督は「前半にタックルをした後、靱帯(じんたい)に問題が発生した。プレーを続けたが、深刻でないことを願っている。完全に回復するまでにどのくらいの時間がかかるか、見極める必要がある」と説明した。守田についてはスポルティングのボルジェス監督が「多くのことは言えないが、彼は少し違和感があり、リスクを冒したくなかった」と前半での交代の理由を明かした。
さらにボランチとしても計算できるクリスタルパレスのMF鎌田大地は開幕直前のコミュニティー・シールドで負傷し、リーグ開幕戦を欠場。ボルシアMGに移籍したFW町野修斗もけがで24日(日本時間25日)のリーグ開幕戦を欠場する見込みとなっている。
来夏にFIFAワールドカップ(W杯)北中米3カ国大会を控える重要なシーズン。主力級の相次ぐ負傷で、日本代表の強化にも影響が出そうだ。