
<明治安田J1:柏4-2浦和>◇22日◇第27節◇第1日◇三協F柏◇観客13922人
浦和レッズが、柏レイソルに後半まさかの4失点で逆転を許し、3連勝を逃した。
前半5分、柏から今季移籍加入したMFマテウス・サヴィオ(28)の左CKを柏FW垣田裕暉(28)にクリアされたが、ペナルティーエリアの中央にいたDF長沼洋一(28)がこぼれ球に反応。相手選手との競り合いを制し、頭で押し込んで先制ゴールとした。
1点リードの43分には、自陣浅くからMサヴィオのワンタッチパスを受けたMF金子拓郎(28)が、右サイドからドリブルでエリアに進入。MF関根貴大(30)につなぎ、最後はFW松尾佑介(28)が右足で決めて点を追加した。
しかし、後半8分に相手MF瀬川祐輔(31)にゴールを許して1点を失うと、雲行きが怪しくなる。激しい柏の圧力。GK西川周作(39)の好セーブなどで対抗していたが、後半38分に途中出場の日本代表FW細谷真大(23)に同点弾を浴び、試合を振り出しに戻された。
その後も自陣の深くまで攻め込まれ、柏のゴールラッシュを浴びる。45分には相手の左サイドからMF小西雄大にクロスを上げられて、そのままゴールネットを揺らされる失点で、ついに勝ち越された。
試合終了間際のアディショナルタイム6分には4点目まで献上。DF小屋松知哉(30)のシュートがポストをたたいたところを、MF久保藤次郎(24)に押し込まれ、万事休した。痛恨の後半4被弾で、上位に勝って5位浮上といきたいところだったが、反対に暫定首位へ浮上した柏と勝ち点6差に広げられる7位にとどまった。
マチェイ・スコルジャ監督(53)は「後半4失点は良くなかった。本日は我々の思い通りの守備ができなかった試合でした。ハイプレスの時も、ミドルブロックの時も、押し込まれてしまった」と守備の強度に課題を挙げた。【泉光太郎】