
<ドジャース5-4パドレス>◇17日(日本時間18日)◇ドジャースタジアム
ドジャースが17日(日本時間18日)、ここ数年の難敵だったパドレスのダルビッシュ有投手(39)を初回から畳みかける攻撃で倒し、地区首位攻防シリーズの3連戦をスイープした。初戦に入る前は1ゲーム差で追う立場だったが、終わってみれば2ゲーム差をつけ首位と立場逆転。手ごわかった相手を攻略し、ポストシーズンに向け大きな1勝となった。
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ド軍が誇るMVPトリオの上位打線が、初回から光った。
大谷翔平投手(31)が今季初対戦のダルビッシュに対し、カウント2-2から低めの球を右前に転がし安打にすると、2番ベッツがフルカウントから外角球をカットした後にボール球をもらって四球出塁。1死一、二塁で4番フリーマンが3球続けられた直球を逃さず、力強い振りで飛距離約129メートルの完璧な当たりの本塁打を放ち、あっという間に3点を先制した。
デーブ・ロバーツ監督も「ショウヘイが低めの球をうまくヒットにした。その後に四球。フレディ(フリーマン)は3球目の速い球をいいスイングで持っていった。これらの攻撃が鍵だった」と難敵への速攻を称賛した。
ド軍打線はここ数年、ダルビッシュに対して分が悪かった。レギュラーシーズンは一昨年が2試合対戦し防御率1・98、昨季は3試合で同1・72と抑えられ、黒星を付けたことは1試合もなかった。
昨季地区シリーズでは第2戦が7回1失点、第5戦が6回2/3を2失点と好投された。しかし今回は十分に準備をし臨んだ対戦。前日には同監督が「ダルビッシュは熟知している。何してくるかも分かっている」と話していた。
大谷は4試合連続ノーアーチで43本塁打のまま足踏み状態だが、前日は1安打2四球で2得点、この日も1安打1得点と、負けられないシリーズでチームプレーに徹した。ロバーツ監督は「ポストシーズンに近い雰囲気のシリーズで、いい戦いができた。選手たちは自分たちが力を合わせれば、どれだけ優れたチームになるかを分かっている」と選手たちをたたえていた。